北の鉄道風景

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SL冬の湿原号

SL冬の湿原号

2012. 2. 27 釧網本線 遠矢〜釧路湿原(釧路町)

 現在,JR北海道では2両のC11型蒸気機関車(C11型171号機と207号機)が動態保存されており,それらは観光列車の運行に充当されている。171号機は1975年の廃車後,標茶町で保存展示されていたが,1999年に動態復元された。その直後の2000年,171号機の標茶町への里帰りといった主旨で,釧網本線の釧路〜標茶で冬期間限定の観光列車「SL冬の湿原号」の運行が始まり,今冬(2014年)で運行15年目を迎えようとしている。2001年からは,171号機に加えて,静内町で保存展示後に動態復元された207号機が「SL冬の湿原号」の運行に充当され始めた。基本的には2両のうち何れか一方が牽引を担当するが,写真のように2両で牽引する場合もある(これを重連運転という)。

情報科学研究科 准教授 山本 学

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