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「教育研究支援業務総長表彰」表彰式を挙行

被表彰者と山口総長,各理事

被表彰者と山口総長,各理事

 3月24日(月),学術交流会館小講堂において「教育研究支援業務総長表彰」表彰式を執り行い,関係者列席のもと,山口佳三総長から被表彰者に,賞状及び報奨金(目録)が授与されました。
 この表彰は,業務改善等の取り組みを通し,優れた功績を上げた職員等を顕彰することにより,勤労意欲の向上を図り,もって本学の活性化と更なる発展に資することを目的としたものです。
 なお,このたび表彰された方及び功績は,以下のとおりです。

教育研究支援業務総長表彰表彰者及び功績

○最優秀賞

  組織名 職 名 氏  名 功        績



財務部調達課  従前は,メーカー毎に賃貸借と保守を別にしていた複写機の契約を一本化して,平成20年度から「総合複写サービス」として契約し,5年間で約9億円の節減効果をあげた。「総合複写サービス」の契約更新にあたって道内5大学2高専を含めた共同調達により更なるスケールメリットを活かし,前年比1億9,200万円(うち本学分1億1,900万円)の経費節減が見込まれている。


○優秀賞

  組織名 職 名 氏  名 功        績



獣医学研究科・
獣医学部事務部
・綿密な申請資料作成等の支援により,「博士課程リーディングプログラム」「国立大学改革強化推進補助事業」「世界展開力強化事業」の資金獲得を行った。
・職員個々の英語対応はもとより,職員の海外業務体験を通して日常業務における教育支援を行っているほか,英文学術誌JJVRの編集,発行業務を行っている。
・学内他部局や他大学との連携によりICTネットワークや教育コンテンツの構築,整備,運用を行っている。



低温科学研究所 技術専門職員 中 坪 俊 一
(なかつぼしゅんいち)
 国際宇宙ステーション「きぼう」における氷結晶成長実験プロジェクトに参画し,「きぼう」で使用する実験供試体に組み込む「氷結晶成長実験装置」の開発を行った。この装置は2013年8月に種子島宇宙センターからJAXAのロケットH2Bにより打ち上げられ,国際宇宙ステーションに届けられた。装置は,日本で初めて大学の技術職員が開発作成した宇宙実験装置として,大きな成功を収めた。



病   院 主任臨床
検査技師
渡 邊 千 秋
(わたなべちあき)
 手術時に供している献血者から得られた血液の返品回収を積極的に行ったほか,ヒト新鮮凍結血漿(FFP)溶解器を病棟に配置することにより廃棄されるFFPを激減させた。FFP 溶解器導入以前は,月平均7.8個(約137,000円)が廃棄されていたが,導入後は月平均1.0個(約15,000円)まで減らすことに成功し,病院収支に貢献したほか,献血者から提供された貴重な血液を無駄にせずにすみ,社会的貢献も高い。



練習船おしょろ丸  練習船おしょろ丸は,平成23年度に教育関係共同利用拠点として認定され,全国公募による実習を実施している。また,東日本大震災で岩手県共同実習船「翔洋」が被災したため,平成23年度以降,同船に代わり,宮古水産高校の乗船実習を実施し,支援を行っている。平成25年度は,地球温暖化の影響を調査するため,北極海で60日に渡り航海し,教育研究を支援した。


○奨励賞

  組織名 職 名 氏  名 功        績









学務部教務課・
教務関係共通
事務処理
マニュアル作成WG
 各部局の教務事務担当者21名からなる「教務関係共通事務処理マニュアル作成WG」を設置し,教務関係マニュアル,教務の基礎知識等を体系的に網羅した「教務関係共通事務処理マニュアル」を作成した。これまで体系だったマニュアルは存在せず,職員毎の引き継ぎにより知識を継承していたが,マニュアルの作成により個人の経験による知識を組織全体として共有することが可能となった。また,HP上で本学職員が自由に編集でき,更新作業が容易で高い機能性をもったWebマニュアルを完成させた。
財務部
資産運用管理課
 従前は,学校財産の貸付契約として貸付料のみを徴収し,自動販売機を無償貸付していたが,自動販売機を設置した業者が運営業務を行う業務委託契約を行った。これにより,更に従来の貸付料のほか,自動販売機の売上げに応じた販売手数料が納付されることとなり,本年度は10月間で約6,800万円,その後は年間約8,000万円の収入が見込まれている。
安全衛生本部 特定専門職 平 井 克 美
(ひらいかつみ)
他3名
 衛生管理者が行う作業場の巡視を,研究室等の自己点検を利用する巡視と実際の目視による巡視の2つの方法を組み合わせた新たな定期巡視方法を構築し,これまで見過ごされていた問題点を顕在化し,改善を行った。
研究推進部
研究振興企画課
事務職員 富 塚 直 樹
(とみづかなおき)
 研究費不正使用防止に向け,e-Learningシステムによる研究費不正防止研修の実施,研究費使用ハンドブックの作成,研究費不正使用防止計画の改訂などで中心的な役割を果たした。









北方生物圏
フィールド科学
センター
技術専門員 間 宮 春 大
(まみやはるひろ)
 年間50,000m³の木材を生産するため,森林情報システムの設計・構築,年度報告作成システムや木材販売システムなど大量情報処理システムを開発し,日常業務量の著しい省力化に貢献した。
 GPSを積極的に活用して約70,000haの森林内の試験地や単木位置を座標化し,地理情報システムによる大量の試験地情報データベースを構築し,フィールド情報の保存・閲覧機能を飛躍的に高めた。
工学研究院 技術職員 角 井 博 則
(かくいひろのり)
 CEEDにおいてプロジェクトチームのマネジメントを行い,積極的に最先端のICT技術を取り入れながら,それまでCEEDの課題であったeラーニングコンテンツの著作権所在や運用方法を内規化し,eラーニングシステムの操作簡易化や利便性向上に着手してeラーニングシステムのメリットを明確にした。また,コンテンツ制作において各作業の省力化に着手し,品質を向上させつつ必要人員を削減することに成功した。
理学研究院・
技術支援本部
技術専門員 小 川 正 人
(おがわまさと)
 理学研究院等技術部において,新たな機器の開発や後進の指導育成,途上国への技術指導などを行うとともに,技術支援本部において,技術職員研修の企画・運営に参画,平成24年度からは技術職員研修検討WGの座長として統括を行い,技術職員の育成や資質向上,円滑な技術の継承のために尽力した。また,技術支援本部運営委員会委員や技術支援本部構成員に就任し,中心的役割を果たし,今年度本学で初めて開催された全学規模の技術研究会である「北海道大学技術研究会2013」の成功に貢献した。









病院看護部10-1
(婦人科)リスク
検討委員会
 部署のリスク検討委員会を中心にインシデント防止のためにリスク感性を高めるよう,「KYT(危険予知トレーニング)」を企画,導入した。KYT開始前半年と開始後半年では,報告総数が46件から23件に半減し,医療事故防止のため看護師教育に著しく貢献した。
病   院 主任臨床
検査技師
丸 川 活 司
(まるかわかつじ)
 手術検体整理室設置に伴い,レイアウトや運用面におけるコンセプトの叩き台を作成したほか,各臨床科単位の病棟スペースで行っていた臓器ホルマリン固定操作及びホルマリン発注業務を集約化し,院内全体で使用していたホルマリン固定液の年間使用量を約3割削減した。また,手術用器財やマクロ撮影用デジタルカメラも集約化し,各臨床科における運用改善,病院経営に大きく貢献した。
病   院 主任臨床
検査技師
秋 沢 宏 次
(あきざわこうじ)
 MALDI-TOF-MASS を原理とする質量分析装置を用いて,血液培養から直接培養瓶で増殖している細菌種を同定するシステムを構築し,これまでより2日早く診療科に報告できるよう業務改善を行った。開始後約1ヶ月を経た段階で,60件以上の報告を行い,原因菌を付きとめ,適切な治療を施すことに貢献した。

(総務企画部人事課厚生労務室)

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