北の鉄道風景

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夕暮れの旅路

夕暮れの旅路

2010.5.29 室蘭本線 長和〜有珠(伊達市)

 青函トンネルの供用開始(1988年)に伴い,寝台特急列車「北斗星」と「トワイライトエクスプレス」の運行が始まった。これらに加えて,1999年には,JR東日本によって新製された寝台客車を用いた「カシオペア」の運行が始まり,現在は1日あたり最大で6本の寝台特急列車が道内を走行する。 写真は室蘭本線を往く上野行きの「カシオペア」である。札幌を出発した同列車は,日の長い時期であれば,室蘭〜森の内浦湾沿岸で夕暮れを迎える。内浦湾のあなたにうすがすむ道南の山々と夕日を愛でながら,乗客は夕暮れの旅路を満喫していることであろう。

情報科学研究科 准教授 山本 学

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