北海道大学ホームカミングデー2014の開催
—第3回ホームカミングデーを終えて—
広報室総長補佐 西口 規彦 (にしぐち のりひこ)
9月27日(土),「Be ambitious again!」をモットーに,「北海道大学ホームカミングデー2014」を開催しました。秋晴れの中,多くの同窓生が札幌キャンパスに集い,盛況の内に幕を閉じました。
同窓生を迎えるに当たり,全学行事と部局・同窓会が主催する行事を企画しました。全学行事としては,クラーク会館講堂を会場に「歓迎式典・記念講演会」を開催しました。講演会に続き,歓迎のステージとして来年100周年を迎える北海道大学合唱団・合唱団OB会の演奏が披露され,様々な世代の同窓生が若い世代の学生達と一堂に会し,同窓生同士のさらなる繋がりを期待できる会となりました。
全学行事の終了後には,4月に発足した「ほっかいどう同窓会」が提供する特別ランチに舌鼓を打ち,学生時代を懐かしみながら各学部等へ足を運ぶ同窓生が多く見られました。
多くの部局や同窓会が26日(金)から27日(土)にかけて,ホームカミングデー開催に合わせて創立記念祝賀行事,講演会や懇親会,同窓会総会などを開催し,まさに大学全体の同窓会となりました。各部局ではそれぞれ,現役学生と同窓生,旧教職員との交流を図る企画を実施したり,在学生の家族が参加する企画を行ったりと,様々な形の交流の場が広がりました。
次回,第4回のホームカミングデーは来年,平成27年9月26日(土)に予定しています。来年も各部局・同窓会等のご協力を得て,同窓生の皆様に喜んでいただけるイベントにしていきたいと考えています。再び多くの同窓生が集うことを願っております。
全学行事
総務企画部広報課
歓迎式典・記念講演会
9月27日(土)10:00〜11:40 クラーク会館講堂 参加者227名
ホームカミングデーの全学行事として「歓迎式典・記念講演会」を行いました。
会場となったクラーク会館講堂が多くの同窓生や関係者で埋まるなか,北海道大学交響楽団の弦楽四重奏による「都ぞ弥生」「永遠の幸」の演奏で式典は幕を開けました。
司会は本学経済学部の卒業生である北海道放送株式会社(HBC)の船越ゆかりさんが務め,最初に,山口佳三総長が「進化する北海道大学」と題して本学の近況を報告し,「同窓生の皆様には本学の強力な応援団になっていただきたい」とのメッセージを伝えました。次に,石山 喬北海道大学連合同窓会会長が歓迎の挨拶として,「新渡戸カレッジ」を例にあげながら,連合同窓会の役割や意義について話されました。
続いて,キャスターとしてもご活躍され,北海道大学大学院農学研究院客員教授,並びに慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科特任教授である林美香子氏が「農業・農村で幸せになろうよ」と題して講演を行い,「農都共生」(農村と都市の共生)の大切さを伝えました。
そして,歓迎のステージでは,来年100周年を迎える北海道大学合唱団・合唱団OB会が札幌農学校校歌「永遠の幸」をはじめ4曲を披露し,会場に重厚な歌声を響かせてくださいました。
ステージの締めくくりは,「都ぞ弥生」の斉唱です。斉唱時には合唱団団長の呼びかけで役員等もステージに上がり,客席の方々は席を立ち隣の方と肩を組み,会場が一体となりフィナーレを迎えました。同窓生の皆様には本学の“今”を体感していただけたことと思います。
また,式典開始前には,総合博物館の藤田良治助教が制作した映像を会場内スクリーンで上映し,本学の色彩豊かなキャンパスを紹介しました。
交響楽団による演奏 |
司会を務めた船越さん |
本学の近況を報告する山口総長 |
歓迎の挨拶を述べる石山会長 |
講演する林氏 |
合唱団・合唱団OB会による歓迎のステージ |
「都ぞ弥生」斉唱で参加者が一体となった会場 |
部局・同窓会主催行事
文学研究科・文学部,教育学院・教育学研究院・教育学部,法学研究科・法学部,経済学研究科・経済学部
公開講演会・同窓会総会・同窓会合同懇親会
9月27日(土)14:00〜19:00 人文社会科学教育研究棟(W棟)103室,北大生協中央食堂等 参加者177名
文学部・教育学部・法学部・経済学部の4部局による共同開催として,「憲法改正問題の背景−過去と現在からのアプローチ」と題し,公開講演会を開催しました。
憲法改正問題は,人文社会系の様々な専門分野からの分析が可能で,かつ,必要な問題であり賛否様々な立場はありますが,「憲法改正問題が,なぜ今,この日本で問題化しているか?」を明らかにすることが,どのような立場に立つにしても議論の出発点でなければならないと思い,多くの方々も関心を持っていることから開催しました。
公開講演会は,山口佳三総長の挨拶に続き,日本近代史を専門とする文学研究科の川口暁弘准教授による「近代日本の護憲・改憲・その間」と題する講演,次いで,政治学を専門とする法政大学法学部の山口二郎教授による「戦後政治史の中の安倍政治:戦後レジームからの脱却が意味すること」の講演が行われました。
本講演会は,歴史学と政治学という複数の視点から論じる企画であり,また,市民の関心も高いことから,同窓生に加えて一般市民など177名が訪れ,会場は満席となりました。講演後の質疑応答においても,予定の時間を超過する活発な意見交換が行われ,充実した講演会となりました。
公開講演会終了後は,各学部同窓会による総会,次いで,文学部・教育学部・法学部・経済学部同窓会による合同懇親会が行われ,こちらも多数の方が出席され,和やかな歓談のひと時を過ごし,学部を超えての交流を深め,盛会のうちに終了しました。
講演する川口先生 |
講演する山口先生 |
満席となった会場 |
医学研究科・医学部
北海道大学医学部フラテ祭2014
9月27日(土)14:00〜19:00 医学部学友会館フラテ 参加者111名
医学部では,毎年開催している「北海道大学医学部フラテ祭」をホームカミングデー開催行事とし,「北海道大学医学部フラテ祭2014」を開催しました。
第1部の施設・キャンパスツアーでは,現役助教がツアーコンダクターとなり,参加者を各所へ案内しました。参加者は,施設ツアーでは実験室に置かれた色々な機器を興味深そうに眺めており,また,キャンパスツアーではバスで本学の名所を巡り,その解説を聞きながら見学を楽しまれていました。
引き続き行われた第2部の講演会では,笠原正典医学部長,松浦 亨北海道大学病院長補佐,及び山梨大学大学院環境遺伝医学講座の久保田健夫教授が講演を行い,参加者は熱心に聞き入っていました。今年は学生父母の参加が全体の約7割を占めており,講演する先生は参加者が理解しやすいように務め,とても好評でした。
フラテ祭を締めくくる第3部の交歓会では,初めに北海道大学合唱団の「都ぞ弥生」「学友会歌」の合唱が披露され,その後フラテホールから大研修室に場所を移し,祝宴を開催しました。祝宴の半ばでは,2年生と5年生の在学生から医学部生の学生生活についての発表がありました。簡潔でわかりやすい説明は大変好評で,参加者はとても興味深そうに耳を傾けていました。学生(フラテ祭スタッフ)・学生父母・同窓生・教員が一堂に会し歓談できる機会は,フラテ祭以外にはなく,年に一度の素敵なひと時を過ごすことができました。
施設ツアーでの説明の様子 |
講演会の様子 |
保健科学院・保健科学研究院・医学部保健学科
保健科学研究院ホームカミングデー(分野紹介・講演会・内覧会)
9月27日(土)13:30〜17:00 保健科学研究院6階大会議室 参加者52名
保健科学院・保健科学研究院・医学部保健学科では,保健科学研究院ホームカミングデー(分野紹介・講演会)と題し,保健科学研究院の各分野から,最近の教育研究の諸活動などについて近況報告を行い,また,卒業生を講師としてお迎えし,これまでの歩み,現在の活動状況などをお話していただきました。
伊達広行研究院長の開催の挨拶に始まり,分野紹介では,最近の教育研究について紹介しました。講演会では,太田 誠氏(専門学校日本福祉リハビリテーション学院学院長,公益社団法人北海道理学療法士会会長)に,「初めての道産“Physical Therapist”に求められたもの」と題し,道内養成校初の理学療法士が送り出されてから30年を経て,1期生に求められたものとは何だったのかについて,北海道理学療法士会の歴史を交えてお話しいただきました。次に,佐藤圭永氏(勤医協中央病院 地域連携センター連携広報課課長,元 札幌臨床検査技師会会長)に,「素晴らしき仲間たち〜楽しく働くために〜」と題し,悩んだ時,困った時,そして挑戦しようと思った時に,たくさんの仲間に助けられ,学ぶ,働く,そして挑戦するのは楽しいということを,経験を踏まえてお話していただきました。
講演会終了後,完成した新棟の内覧会を行い,各階で研究室や実験室を見学するとともに,教員や大学院生が本研究院の研究の一端を紹介し,予定時間を超過し好評のうち終了しました。
開会の挨拶をする伊達研究院長 |
分野紹介の様子 |
太田講師による講演 |
佐藤講師による講演 |
歯学研究科・歯学部
歯学研究科・歯学部の現状報告ならびに見学会
9月27日(土)13:30〜16:30 歯学研究科A棟2階歯学部講堂及び北海道大学病院歯科診療センター 参加者8名
歯学研究科・歯学部では「歯学研究科・歯学部の現状報告ならびに見学会」として,本研究科所属の教員による現状報告及び北海道大学病院歯科診療センターの見学を企画しました。
歯学部講堂で開催された現状報告会では,はじめに八若保孝副研究科長・副学部長が歓迎の挨拶を述べた後,スライドを使い歯学部の現況報告等について紹介を行いました。
引き続き,飯田順一郎副病院長(歯科担当)による歯科診療センターの紹介が行われ,その後,歯科医療及び研究の最新トピックスについて,本研究科所属の11名の教員が現状報告を行いました。参加者はメモを取るなどしながら,各教員の説明に熱心に聞き入っていました。
希望者を対象に行われた歯科診療センターの見学では,高山芳幸講師の案内で,昨年8月末に完成し同10月1日から診療を開始した歯科外来新棟を見学しました。30分ほどの内覧ツアー中,参加した卒業生らは高山講師の説明を聞きながら,様々な質問をし,最新の診療設備及び機器等を興味深く見ていました。
歯学研究科・歯学部の現状報告ならびに見学会は,予定時間を超えて行われ,盛会のうちに終了しました。
八若副研究科長による近況報告 |
高山講師の説明を聞く参加者 |
獣医学研究科・獣医学部
獣医学部同窓会平成26年度通常総会,
フォーラム「未来のフロンティア・ベッツ〜現役学生が語る将来の夢〜」,懇親会
9月27日(土)13:00〜17:30 獣医学部講義棟会議室・講堂 参加者53名
本年度も昨年度に引き続き,獣医学部同窓会通常総会及びフォーラムをホームカミングデーの日程に合わせて開催しました。
午後1時から開催した獣医学部同窓会平成26年度通常総会では,43名の同窓生にご参加いただき,平成25年度事業報告・決算の承認や平成26年度事業計画・収支予算案など計5号の議案について審議しました。その後,約40名の同窓生及び学生が参加して開催したフォーラムでは,「未来のフロンティア・ベッツ〜現役学生が語る将来の夢〜」と題して,現役学生6名が自分の将来の夢についてフロンティア精神を交えて発表しました。各講演に対して卒業生1名がコメンテーターとなって学生に対するエールやアドバイスを送り,叱咤激励していました。現役学生と同窓生とのコラボレーションという点では良い企画になったのではないかと思います。思いの外,すでに長い社会経験のある同窓生から,「仕事に対するいい刺激をもらった」「学生の新鮮な考えや若いが故に抱える迷いなどを聞きリフレッシュできた」といった感想をいただきました。
懇親会は,午後4時15分より会議室にて開催しました。約40名の学生・同窓生の参加があり,短い時間ではありましたが,交流を深めることができました。
情報科学研究科
北楡会母校交流会
9月26日(金)13:30〜19:30 情報科学研究科 参加者64名
9月26日(金),工学部情報エレクトロニクス学科,情報科学研究科及び旧電気,電子,情報,生体系の各学科の同窓会である北楡会が,母校交流会を行いました。
最初に,大学側とOB・OG側から最近のトピックスについて講演を行いました。大学側からは,情報科学研究科の田中孝之准教授から「いつまでも生きがいを持って働ける軽労化社会の実現に向けて〜産学連携体“軽労化研究会”の取り組み」と題した講演がありました。OB・OG側からは,NTTアドバンステクノロジの木ノ原誠司取締役から,「“Open Innovation”のすゝめ〜“Ambitious”の共有をめざして〜」と題した講演がありました。
引き続き,21の研究室の大学院生が,所属する研究室の研究内容についてOB・OGにわかりやすく説明するというポスター発表を行いました。発表を担当する学生とOB・OGが熱心に研究内容を議論する姿が見られました。
次に,OB・OGが2グループに分かれ,各グループが実際に6つの研究室を訪問して研究活動の現場を見学するとともに,学生・教員と意見交換を行いました。
最後に,工学部食堂に場所を移し,立食パーティ形式で懇親会を行いました。OB・OG27名,職員・学生37名の合わせて64名が参加し,ポスター発表の表彰,情報エレクトロニクス学科の近況,学生の就職の話題等で大いに盛り上がりました。最後は現役恵迪寮生のリードにより「都ぞ弥生」を歌い,散会しました。
田中准教授の講演 |
ポスター展示 |
水産科学院・水産科学研究院・水産学部/北水同窓会
水産学部卒業生のつどい〜講演会,懇親会〜
9月27日(土)14:00〜17:30 百年記念会館大会議室,レストラン「ニコラスハウス」 参加者97名
午後2時から,百年記念会館大会議室において,本学部卒業生の窪寺恒己氏(国立科学博物館標本資料センター コレクションディレクター)による講演会を行い,同窓生,教員,学生あわせて70名が出席しました。窪寺氏は「ダイオウイカ,奇跡の遭遇−最新技術で迫る深海の世界−」と題して,平成24年夏に小笠原沖の深海でダイオウイカの生きている姿を世界で初めて撮影した貴重な映像を紹介し,自ら潜水艇に乗り込み撮影に挑んだ航海秘話も交えて講演をいただきました。深海の暗闇からダイオウイカが現れる映像が映し出されると,会場は驚きと興奮に包まれていました。講演後には,出席者から数多くの質問が寄せられ,ダイオウイカへの関心の高さがうかがわれました。
その後,会場をレストランに移し,午後4時から懇親会が行われました。懇親会では,同窓生,教員,あわせて30名ほどが出席し,和やかな雰囲気のもと親睦を深め,会は盛況のうちに閉会となりました。
講演会の様子 |
懇親会の様子 |
地球環境科学研究院・環境科学院/環境科学同窓会
若手卒業生による講演会,コース・研究室紹介パネル展示
9月26日(金)14:00〜19:30 環境科学院,百年記念会館「ニコラスハウス」 参加者31名
環境科学院では,ホームカミングデー2014に合わせ,9月26日(金)に環境科学院・環境科学同窓会の事業として,「若手卒業生による講演会」と環境科学院の4専攻の20コースを紹介する「コース・研究室紹介パネル展示」を行いました。「若手卒業生による講演会」では,本学院の博士課程及び修士課程修了生4名(各専攻1名ずつ)から,大学院時代の研究,就職活動,現在の仕事内容,現役学生へのメッセージを含め,お話しいただきました。本年は民間企業,公立の研究機関及び大学など多方面でご活躍の方々にご講演をいただき,参加した学生や教員から多くの質問が出る充実した講演会となりました。
講演会終了後は,百年記念会館「ニコラスハウス」において,懇親会を開催しました。ご講演いただいた4名の同窓生も参加し,同窓生・教員が旧交を温めたことはもちろんのこと,現役学生からは講演会場では聞けなかった個別の質問があり,同窓生からは現役学生へのアドバイスがあるなど,和やかな雰囲気の中で交流することができました。
若手卒業生による講演会 |
コース・研究室紹介パネル展示 |
理学院・理学研究院・理学部,先端生命科学研究院/理学部同窓会
理学部ホームカミングデー
9月27日(土)13:30〜18:00 理学部2号館玄関ロビー,他 参加者67名
3回目となる理学部ホームカミングデーは,今年も理学部同窓会の総会にあわせて開催しました。
最初に,理学部の現況報告を行い,寺尾宏明理学研究院長,煖エ孝行同窓会理事長の歓迎の挨拶の後,寺尾研究院長が近年の改組により複雑化した研究院・学院組織の説明や,理学部をめぐる最近のトピックスに関して報告しました。
次いで,昨年度からスタートした博士課程教育リーディングプログラム「物質科学フロンティアを開拓するAmbitiousリーダー育成プログラム」について,プログラムコーディネーターでもある石森浩一郎副研究院長が,プログラムの概要,期待される効果等を紹介しました。
続いて,伊土政幸名誉教授による本館見学ツアーが行われ,耐震改修前の理学部本館の理学部長室,大会議室,応接室を見学しました。特に,改修後に移転する理学部長室,応接室は,現在の姿を見ることができる最後のチャンスで,同窓生は,当時,学生では入ることのできなかった部屋を感慨深げに見学していました。
その後,理学部同窓会通常総会を本館大会議室で開催しました。例年どおり多くの同窓生に出席いただき,同窓会の運営に関して熱心な質問や意見交換がなされました。
総会終了後は,ファカルティハウス「エンレイソウ」で理学部&同窓会交流会を開催しました。寺尾研究院長の発声による乾杯の後,数学科出身の山口佳三総長から,教育研究活動の様々な取組について紹介がありました。会は和やかな雰囲気で進み,歓談の合間には現職教員が各学科の近況を報告し,同窓生からは理学部を応援するお言葉がありました。煖エ同窓会理事長の閉会挨拶・乾杯の後,同窓生は出身学科の研究室見学,現役学生・教員との懇談会に参加して交流を深めていました。
寺尾理学研究院長の近況報告 |
伊土名誉教授による本館見学ツアー |
同窓会総会の様子 |
交流会で挨拶する山口総長 |
農学院・農学研究院・農学部
「Sapporo Alumni Lectures」及び「市民公開・農学特別講演会」
9月26日(金)13:30〜17:00 農学部大講堂 参加者101名
農学院・農学研究院・農学部では,ホームカミングデーに合わせて,「Sapporo Alumni Lectures」及び「市民公開・農学特別講演会」を開催しました。
「Sapporo Alumni Lectures」は,活躍されている卒業生から自身の経験や実社会の状況をお話していただき,現役学生が学びや将来の目標を考える機会とするため昨年度から実施しています。
はじめに,昭和62年に農業工学科を卒業し,現在,株式会社エリートネットワーク・カウンセリング事業部長の高橋 寛氏より,「農機卒 人材ビジネス27年」と題してご講演いただきました。大手企業の株式会社リクルートへ就職後,人材ビジネスの起業に参加され,その経験を基に,今後学生が直面する就職活動について,名の知れた,親も納得する企業とは逆の企業も選択してみる,モバイル社会の現代において会話がいかに大事か,などをユーモアを交えてお話しいただきました。
続いて,平成6年に農芸化学科を卒業後,奈良先端科学技術大学院大学,及び大阪大学大学院医学研究科へ進学して博士(医学)を取得された平田昭夫氏より,「農から脳へ−寄り道と反射,社会の一隅を照らせるように−」と題してご講演いただきました。高校時代に「世の中の一隅を照らす人になれ」と教わり,『食』に関わる仕事でそれを成そうと農学部へ入学し,大学院進学を契機に神経科学,脳科学の世界に踏み込んだという経験をお話しいただきました。
一方,「市民公開・農学特別講演会」は,札幌農林学会(明治31年発足)が開催してきた学術講演会を継承・発展させたもので100年以上の歴史があり,平成9年から現在の名称に改め,広く一般市民に公開しています。
講演では,本研究院の生方 信教授より「農学と生命有機化学」と題し,自身の研究成果が映画「ゴジラ対ビオランテ」のモチーフに使われたことなどに触れ,研究が現実世界でも医薬開発や科学の発展に繋がり,世界を良い方向に変えていく力を持つことなどを,ダイナミックな学問遍歴を交えて紹介しました。
3名の講演者のお話が大変面白く,会場では終始笑いが起こり,講演後は,現役学生からの質疑があるなど盛会のうちに終了しました。
「Sapporo Alumni Lectures」講師 高橋氏 |
「Sapporo Alumni Lectures」講師 平田氏 |
楽しいお話を聞き終えた聴衆 |
国際広報メディア・観光学院,メディア・コミュニケーション研究院
HCD@IMCTS修了生meet在学生
学生制作学院PRビデオ放映,修了生講演会(1部・2部),在学生論文発表会「SAIHATE FES」,
同窓会イベント「修了生と在学生で考える地域の観光活性化——そこが変だよ小樽観光」,国際広報メディア・観光学院同窓会総会・懇親会
9月27日(土)13:00〜20:00 メディア・コミュニケーション研究院メディア棟 参加者78名
国際広報メディア・観光学院のホームカミングデーは今年も本学院の学生が制作した「学院PRビデオ」の放映で開幕しました。
修了生講演会第1部では,幸坂 浩氏(北海道新聞社編集局経済部)より,「経済のトレンドの生まれる時—人手不足」と題して,経済のトレンドの生まれるプロセスと報道現場での多様な視点のせめぎあいについてお話しいただきました。第2部では森重昌之氏(阪南大学国際観光学部准教授)より「私の大学院生活と観光創造専攻」と題して講演いただき,ご自身の経験に即して大学院での過ごし方や学位論文作成のポイントについて説得力のあるご助言をいただきました。
在学生論文発表会「SAIHATE FES」では,4名の在学生より,日本語教育及び英語教育を効果的に実践するための方策という研究から,結婚披露宴での招待客のもてなし方,地域貢献に関わる気概にあふれた活動報告まで,バラエティに富んだ発表がありました。修了生も熱心に聞き入り,励ましの言葉を贈るなど,「修了生meet在学生」という企画テーマを体現できました。
初めての試みである同窓会イベントでは,修了生3名と在学生6名が小樽の観光をテーマにディスカッションを行い,本学院の伝統であるプロジェクト型演習を再現しました。聴衆からも活発な質疑応答が行われ,見所のある催しとなりました。
同窓会総会では,札幌,東京,北京における活発な活動について報告が行われ,今後,同窓会の組織率をさらに高めていくことを課題に挙げました。続く懇親会は修了生,教員,在学生で賑わい,大盛況となりました。
工学院・工学研究院・工学部
工学部創立90周年記念事業(記念式典,記念講演会,祝賀会)
9月27日(土)14:30〜18:30
<式典・講演会>フロンティア応用科学研究棟鈴木章ホール <祝賀会>工学部リフレッシュホール(工学部食堂) 参加者167名
9月27日(土)午後2時30分から,工学部創立90周年を記念して,記念式典,記念講演会及び祝賀会を開催しました。全国から多くの同窓生や名誉教授にご参加いただき,現役教職員を合わせ150名以上の参加となりました。
式典では,名和豊春工学部長及び宮永喜一副工学部長から式辞が述べられ,山口佳三総長の挨拶の後,元工学部長及び元総長である,丹保憲仁北海道立総合研究機構理事長,及び佐伯 浩寒地港湾技術研究センター代表理事会長に祝辞をいただきました。
引き続き開催した講演会では,はじめに,土屋定之文部科学省文部科学審議官から「挑戦する工学への期待」というテーマで,これからの国立大学の在り方や,「工学」の在り方についてお話がありました。続いて,福島工業高等専門学校の佐藤正知特命教授から「今後半世紀にわたる廃炉を支える技術者の育成に向き合う」というテーマで,福島第一原子力発電所における廃炉作業やそれに取り組む人材の育成についてお話をいただきました。
午後5時からは祝賀会が行われ,名和工学部長及び平野道夫工学部同窓会理事長からの挨拶の後,谷口 博名誉教授による祝杯の音頭で懇談に移り,和やかな雰囲気の中,足立 守工学部同窓会東京支部長,石山 喬北海道大学連合同窓会会長,土岐祥介名誉教授,岸浪建史名誉教授及び北海道電力株式会社の真弓明彦社長のスピーチに続き,同窓生である桜井 宏衆院議員からの祝電披露及びご本人からの挨拶があり,最後は,馬場直志前工学部長の乾杯で盛会のうちに終了しました。
名和工学部長の式辞 |
山口総長の挨拶 |
講演する土屋文部科学審議官 |
祝賀会 |
北海道大学工学系イノベーションフォーラム2014
9月26日(金)13:30〜16:15 情報科学研究科A21教室・2階ロビー 参加者102名
本フォーラムは,地域連携や社会連携に向けた研究支援を目的とした工学系連携推進部と,工学部情報エレクトロニクス系及び情報科学研究科の同窓会である北楡会の共催事業として実施しました。
開会の挨拶の後,講演の部としてイノベーションに関連した講演を情報科学研究科A21教室で実施しました。
はじめに,情報科学研究科の田中孝之准教授から「いつまでも生きがいを持って働ける軽労働化社会の実現に向けて〜産学連携体“軽労化研究会”の取り組み」と題して講演がありました。
次いで,NTTアドバンステクノロジ株式会社の木ノ原誠司取締役から「“Open Innovation”のすゝめ〜“Ambitious”の共有をめざして〜」と題してご講演いただきました。
引き続き,ポスター発表の部として,2階ロビーで工学研究院・情報科学研究科の最近の代表的な研究成果について,37題のポスター発表を実施しました。
このポスター発表のうち21題については,工学系連携推進部ホームページの工学系研究者シーズ集Vol.12に公開していますので,ぜひご覧ください。
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http://labs.eng.hokudai.ac.jp/office/elo/jp/
講演の部(田中准教授) |
ポスター発表の部 |
応用物理学科創立50周年記念講演会・祝賀会
9月26日(金)14:00〜16:00,18:00〜20:00 フロンティア応用科学研究棟,京王プラザホテル札幌2階エミネンスホール 参加者146名
工学部応用物理学科の創立50周年を祝う記念講演会と祝賀会を,9月26日(金)にフロンティア応用科学研究棟鈴木章ホールで開催しました。全国より100名を超える元教職員,卒業生,現役教員,在学生が会場に集いました。
最初に実行委員長の馬場直志特任教授から開催の挨拶の後,西口規彦コース長から,同学科の50年にわたる学科と学科を取り巻く環境の変遷について説明がありました。講演では,佐久間哲郎名誉教授より「北大応用物理学科の歩みとこれからの50年」というテーマで,学科創設の経緯やその後の大学院重点化について様々な話題とともに懐かしいお話がありました。次いで,文部科学省科学技術・学術政策局長の川上信昭氏より「外から見た大学,北大,応用物理学科」をテーマにお話があり,これから本学の目指す方向などについて示唆されました。
その後,京王プラザホテルにおいて祝賀会を開催しました。朝倉利光名誉教授の乾杯を皮切りに,元教員及び卒業生からのスピーチがあり,コース長の乾杯を持って祝賀会を終了しました。参加者数は146名にもなり,盛況な記念講演会・祝賀会となりました。
講演する佐久間氏 |
講演する川上氏 |
講演会での集合写真 |
祝賀会 |
祝賀会での集合写真 |
北方生物圏フィールド科学センター
「生物生産研究農場」ミニツアー,植物園の見学
9月27日(土)ミニツアー/14:30〜16:00,植物園/9:00〜16:30 生物生産研究農場,植物園 参加者36名
北方生物圏フィールド科学センターでは,耕地圏ステーション生物生産研究農場のミニツアーと,植物園の見学を実施しました。
「生物生産研究農場」ミニツアーにおいては,4名の参加者があり,放牧地,牛舎及びススキ試験圃場で山田敏彦農場長が説明を行いました。参加者からは,身近に作物や家畜に触れられたと,好評でした。
また,植物園においては,幅広い年代にわたる卒業生等32名が来園し,温室・博物館・宮部金吾記念館など園内を懐かしそうに見学していました。
「生物生産研究農場」ミニツアー |
植物園の見学」の来園者 |
附属図書館
企画展示:北方資料からみる「江戸・蝦夷・ヲロシヤ」交流展:
第1期:漂流民大黒屋光太夫の帰還とラクスマン来航
9月27日(土)9:00〜19:00 附属図書館本館ロビー 参加者17名
附属図書館では,『北方資料からみる「江戸・蝦夷・ヲロシヤ」交流展(第1期:漂流民大黒屋光太夫の帰還とラクスマン来航)』と題して,附属図書館が所蔵するコレクションからの資料展示を実施しました。
併せて,総合博物館の「学船 洋上のキャンパスおしょろ丸」展の応援展示である『おしょろ丸』展や,サステナビリティ・ウィーク参加企画展示『食と農から考えるサステナビリティ』パネル展も開催しました。
『「江戸・蝦夷・ヲロシヤ」交流展』は,伊勢国の船頭・大黒屋光太夫と磯吉ら17名が,駿河沖で遭難しロシア領アリューシャン列島に漂着してから帰国に至るまでの10年間の足跡や,帰国後の江戸幕府の取り調べ等を,所蔵する資料で辿っています。同時に館内では,井上 靖,吉村 昭,亀井高孝等の関連書籍も展示紹介しました。
『おしょろ丸』展は,総合博物館の協力のもと,おしょろ丸X世の造船や平成25年度60日間航海の動画のほか,「寄港地からの盾」や「航海日誌」などを展示しました。
『食と農から考えるサステナビリティ』パネル展では,2014年度国連が定める「国際家族農業年」や「世界農業遺産(GIAHS)」,「北大マルシェ」等を紹介しました。
行事参加者数は17名でしたが,道外からの参加者が多く,久しぶりの館内見学に加え,「恩師の著書があった」「探している本が見つかった」など,図書館としても活用していただきました。また,自著のご寄贈もあり,短い時間を有意義に過ごしていただきました。
『北方資料からみる「江戸・蝦夷・ヲロシヤ」交流展』 |
『おしょろ丸』展 |
『食と農から考えるサステナビリティ』展 |
資料の場所を尋ねる参加者 |
総合博物館
北大ミュージアムクラブMouseionの学生による展示解説
9月27日(土)11:00,11:30,13:00,13:30(各回25分) 総合博物館 参加者40名
総合博物館で活動する北大ミュージアムクラブMouseionに所属する現役学生が,午前と午後に計4回,展示解説を行いました。担当したのは次の4名で,それぞれが関心のある分野,専門に学んでいる分野の解説を行いました。「氷の海の民のお話」(岸百合子・文学部3年),「未来を担う新たな燃料〜バイオマス燃料〜」(岩崎 峻・水産学部2年),「北大の全人教育」(雲中 慧・水産学部2年),「牛」(井宮汀士郎・教育学部1年)。
いずれの回も,卒業生や様々な年代の来館者の方が熱心にご参加くださり,学生が活躍する大学博物館らしい取り組みとして好評でした。解説終了後にも質問や感想があり,卒業生からは当時の学生生活について話していただき,展示室で和やかな交流の場が生まれました。
解説シナリオの作成,博物館教員らによるシナリオの監修,ビデオレッスンなどを通したコミュニケーション方法の検討など,準備を重ねてきた解説者達に,参加者からは大変励みになるお言葉を多くいただきました。また,ミュージアムクラブの他のメンバーが解説者をサポートし,解説の場づくりに貢献しました。
解説終了後に卒業生と談笑 |
学生による展示解説1 |
学生による展示解説2 |
学生による展示解説3 |
北大キャンパスビジットプロジェクト(学務部入試課担当)
キャンパスツアー −現役北大生とめぐるキャンパス今昔−
9月27日(土)13:00〜15:00 札幌キャンパス構内 参加者12名
全体行事の会場となったクラーク会館を出発し,参加者の出身学部に応じてコースを分けて札幌キャンパス構内を順次巡り,高等教育推進機構を最終地点としたツアーを実施し,12名の方に参加していただきました。
ツアー中は,スタッフである現役学生がコース中にある各学部の現在の様子などを紹介し,参加者から本学で学ばれていた当時の話を伺うという形で進行しました。参加者からは本学で学ばれていた当時を思い出して懐かしむ声が挙がる一方で,構内の新しい建物に関する質問などがあり,スタッフの現役学生がそれに答えながら参加者の在学当時の様子について詳しく聞く場面があるなど,現役学生と同窓生が交流を深める貴重な機会となりました。
ツアー終了後には,参加者から「豊富な知識による丁寧な説明で楽しめた」「今のキャンパスの状況がわかって良かった」等の感想が寄せられました。
北大キャンパスビジットプロジェクトでは,年に数回,一般市民向けのキャンパスツアーを行っており,今年は11月にも実施する予定です。今回,ご参加いただいた方々から伺うことができた過去の様子なども参考にし,これからのキャンパスツアーをより良いものにしていきます。
現役学生スタッフによるガイドでツアー |
現役学生と同窓生とが語らう場面 |
同窓生からは昔を懐かしむ声も |
学務部学生支援課
課外活動施設の見学,落語研究会「ききょう寄席」,
写真部 写真展&写真撮影サービス,陸上ホッケー部 OB戦
課外活動施設の見学
9月27日(土)13:00〜16:00 体育館,武道場,サークル会館,遠友学舎 参加者5名
学生がスポーツ,武道等の体育系部活動や音楽等の文化系活動で使用している施設(体育館,武道場,サークル会館)と,展覧会やコンサートを通じて同窓生や市民と交流するための施設(遠友学舎)の施設開放を行いました。訪れた卒業生は,施設内を自由に見学し,部活動中の学生の様子を楽しんでいました。
体育館外観
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落語研究会「ききょう寄席」
9月27日(土)14:00〜16:00 クラーク会館3階和室 参加者50名
公認学生団体の落語研究会が,学生OBや4年目会員による「ききょう寄席」を開催しました。多くの卒業生や市民で満員の会場では,会員による巧みな話芸が披露されると,観客から大きな笑い声や拍手が起きていました。
クラーク会館の外で呼び込みをする会員 |
満員の寄席の様子 |
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写真部 写真展&写真撮影サービス
9月27日(土)写真展/10:00〜16:30 クラーク会館3階展示場 参加者50名
写真撮影サービス/10:00〜16:00 構内各所(クラーク像付近等) 参加者60名
公認学生団体の写真部が写真展を開催しました。訪れた卒業生は,部員が普段の部活動で撮影した作品を鑑賞しながら部員との交流のひとときを楽しんでいました。
また,卒業生にキャンパスを訪れた記念に写真を残してもらおうと,部員が構内各所で写真撮影サービスを行いました。クラーク像やポプラ並木等の撮影スポットで多くの卒業生の笑顔を撮影することができました。
個性溢れる作品揃いの写真展 |
学生による歓迎企画「陸上ホッケー部 OB戦」
9月27日(土)12:00〜15:30 ホッケー・ハンドボール場 参加者42名
公認学生団体の陸上ホッケー部が,学生と卒業生の交流試合である「OB戦」を開催しました。例年,春と秋に開催しているもので,今年はちょうど秋のOB戦がホームカミングデーと同日ということもあり,陸上ホッケー未経験の卒業生も参加し行われました。
当日は多くの卒業生が集まり,スポーツを通じ,世代を超えた交流を楽しんでいました。
試合を楽しむ卒業生と在学生 |
ほっかいどう同窓会
北海道の食を楽しむイン北大
9月27日(土)食事提供/11:30〜14:00,展示/10:00〜14:00 クラーク会館食堂及びホール 参加者 食事提供:134名 展示:約200名
ほっかいどう同窓会では,全学行事の歓迎式典等との連携と本同窓会へのお誘いを配慮し,クラーク会館の食堂とホールにおいて「北海道の食を楽しむイン北大」というテーマで,北海道ブランドのランチプレートの提供とパネル展示を行いました。
ランチプレートはジンギスカンやチャンチャン焼きのほか,秋の味覚を盛り込んだメニューが好評で134名の方に楽しんでいただきました。
パネル展示では,北海道認定の「ヘルシーDo商品」と,本学とノーステック財団が取り組んでいる「フード&メディカルイノベーション国際拠点事業」を紹介しました。展示はOBの方のみならず一般の方々にも興味を持っていただいたようで,案内者に質問しながら展示を楽しんでいる様子がうかがえました。
なお,当日は10数名の方が新たに入会し,本年4月に創立した本同窓会の会員は433名に達しています。
パネル展示の様子 |
ランチプレートを求める来場者 |
ランチプレートを楽しむ来場者 |
恵迪寮同窓会
文化講演と寮歌の集い
9月27日(土)15:00〜18:00 クラーク会館大集会室 参加者58名
恵迪寮同窓会は,懐かしいクラーク会館大集会室にて「文化講演と寮歌の集い」を50数名の参集を得て行い,盛況裡に終了しました。
文化講演は,本学元副学長の藤田正一氏(S38:入寮年,以下同)が「北大の源流・日本のオールターナティブ」と題して,クラーク博士が種を蒔き,本学の前身・札幌農学校で育まれた清き精神の系譜・波及と,それを消し去りたい力の存在について述べられ,この混迷の時代にこそ札幌農学校で育まれた清き精神が必要であると力強く語られました。浮かび上がる先人とその精神を想い,改めて卒業生であることを誇りに思うホームカミングデーにふさわしい講演でした。
寮歌の集いは,東京から参加してくれた昭和21年寮歌「時潮の波の」作曲者である寺井幸夫氏(S19)のスピーチ,「時潮の波の」の斉唱,横山 清会長(S31)による乾杯のご発声で開宴しました。
寺井氏は,ご夫妻でお見えになりましたが,ご両人とも矍鑠としておられ,健康の秘密は「寮歌」を歌うことと話されました。参加者は,寮歌集の中に伝説化した作者と高唱できる稀有な機会に恵まれ,感激を共有していました。
また,中国語版「都ぞ弥生」訳歌者の須賀正太郎氏(S28),昭和32年寮歌「花繚乱の」作歌作曲者である前島一淑氏(S31),昭和59年寮歌「雪の白さに」作曲者である青木 毅氏(S58)等も遠方から参加してくれました。
田島 優寮長ら現恵迪寮生8名がこぶしを挙げてリズムをとる姿に,全国で唯一,寮歌を創り続けている恵迪寮の精神の継承を確認できました。
最後に,来年の再会を期して「都ぞ弥生」と「別離の歌」を高唱しました。
文化講演で熱弁をふるう藤田元副学長 |
寮歌の集いで最新の寮歌を披露する現恵迪寮生 |