経済学研究科は在札幌米国総領事館・法学研究科高等法政教育研究センターと共催で,9月20日(土)午後3時から人文・社会科学総合教育研究棟W203において,ハーバード大学名誉教授のエズラ・F・ヴォーゲル氏による講演会「日中関係をアメリカの視点から語る」を開催しました。同氏はアメリカを代表する東アジア研究の泰斗です。
講演には夏休みにも関わらず,120名を超す学生や教職員,一般の方が集まりました。上田一郎理事・副学長とジョエレン・ゴーグ主席理事の挨拶,鈴木 賢センター長の司会,高井哲彦准教授の進行で会は開始しました。
ヴォーゲル氏は,名著『ジャパン・アズ・ナンバーワン』時代の日本と,近著『ケ小平時代』前夜の中国がいかに国交を樹立し発展させてきたか,その歴史的背景を論じました。その後の質疑応答では多くの質問が寄せられ,現代の日中関係の悪化や,日中のメディアの役割,政治の方向性,アメリカの立場まで,議論は多方面にわたりました。
また,同氏は難しい質問にも「私は学者であり易者でない」などと言葉遊びを挟みつつ,すべて日本語で丁寧かつ真摯に答えられました。講演終了時には,同氏の学識と誠実な人柄に大きな拍手が送られました。