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水産科学院が第4回国際サマーコースを開催

集合写真

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 8月31日(日)から9月7日(日)まで,函館市において「第4回持続的海洋・漁業科学国際サマーコース in Hakodate 2014」が開催され,イカ−資源・漁業・利用−と題して,函館市の魚でもあるイカを中心に英語による講義・グループワークが行われました。今回はサステイナビリティ学教育研究センターの主催するECOSUSとの共同開催で,ECOSUSとして,医学研究科1名,環境科学院3名,水産学部から4名,並びに大学間交流協定を締結している上海海洋大学(中国)から12名が参加しました。
 講義では,イカの専門家である独立行政法人水産総合研究センター東北区水産研究所の酒井光夫先生をお招きし,イカの生態と資源管理についてお話しいただきました。水産科学研究院の川合祐史教授,関 秀司教授,高橋是太郎教授はイカの加工利用について紹介し,イカの生態学の研究者であり,上海海洋大学の学生を引率してきた劉必林先生は,中国のイカ資源についてお話をされました。
 また,イカ釣り機メーカーの株式会社東和電機製作所,塩辛加工の株式会社布目,定置網漁業の久二野村水産株式会社(臼尻),函館市水産物地方卸売市場を訪問し,イカの漁業から流通,加工を実際に見学しました。さらに,臼尻水産実験所ではバウア・ジョン・リチャード准教授の指導でイカの解剖も行いました。
 これらの体験と知識を学生が自分たちの観点からまとめ,最終日のグループプレゼンテーションでは熱のこもったディスカッションが繰り広げられました。その後,活イカ刺身の実食や函館山頂上からの漁火見学等も行い,日中学生の交流が図られました。
 このコースは,水産科学院の中期目標・中期計画に基づき,平成23年度から開催しているものであり,函館市と上海で交互に開催しています。来年度以降も継続して実施する予定です。
熱心に話を聞く参加者

熱心に話を聞く参加者

網元による定置網の説明

網元による定置網の説明

東和電機製作所見学

東和電機製作所見学

「社長の塩辛」で有名な布目の社長と

「社長の塩辛」で有名な布目の社長と

活イカのせり

活イカのせり

(水産科学院・水産科学研究院・水産学部)

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