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生命科学院でFD研修 〜学生指導と教育環境
「変わる就活期間,留学生支援」〜を開催

 生命科学院では,9月18日(木)に理学部大講堂において,FD研修〜学生指導と教育環境「変わる就活期間,留学生支援」〜を開催しました。今回は生命科学院2専攻3コースの教育担当教員を対象とし,46名が参加しました。
 教育担当教員は,研究室に配属した学生に対し専門研究指導を行うだけではなく,社会情勢の変化をふまえた学生の育成という教育的観点から,卒業・修了後の進路指導・就職活動支援を行う教育環境づくりも求められます。そこで,今回の研修では,キャリアセンターと人材育成本部から講師を招き,就職活動支援並びにキャリアパス教育の最新の活動内容について説明をいただき,学生への進路指導のあり方について学ぶ機会を設けました。
 キャリアセンターからは徳山雅一課長が,学部生と修士課程学生に対する就職活動支援(個別相談,資料貸出,セミナーDVD視聴,OB・OG名簿,メールマガジンなど)について,具体的な事例を交えながら説明しました。さらに学部・修士生に適用される「就職・採用活動時期の後ろ倒し」の新しい協定に対する就職活動スケジュールと学事日程との対応を平成28年3月卒業・修了学生を例に説明しました。参加教員から「就活期間の後ろ倒し変更について良く理解できた。企業側がどのように捉えているのかについても知りたい」,「学事日程や研究の集中力への影響」など制度の理解が進んだ一方で学生指導の難しさへの感想も寄せられました。
 人材育成本部からは樋口直樹特任教授が,博士後期課程学生とポスドクに対するキャリアパス支援の活動内容や留学生への支援強化について講演を行いました。学位取得後にアカデミアのみならず民間企業への多様な進路への意識改革を目的としたキャリア実践科目(Advanced COSA,赤い糸会・緑の会,博士力インターンシップなど)が大学院共通授業科目として提供され,受講学生の民間企業内定率が非常に高いこと,またイベント案内や企業とのマッチングを図る会員制登録システム(Hi-system)への登録数が理系全体でかなり高くなったとの紹介がありました。参加教員からは「初期の頃から年々パワーアップして実績が上がっている」,「I-HOPによる留学生相談窓口を強化する体制やHi-systemユーザーへのTOEIC・日本語の無料eラーニングも大変良い」,「我々自身も教員の意識改革について考えていきたい」など多数の感想が寄せられました。
 最後に,生命科学院で取り組むこととなった平成26年度文部科学省・博士人材データベースのパイロット運用,及び全国15,000人規模の第1回日本博士人材追跡調査の実施予定について先端生命科学研究院長の出村 誠教授から概要説明がありました。
 講演終了後も,充実した本学のDC向けキャリアパス支援体制を学部・修士の早い段階で周知することの意義,留学生への支援状況,教員側の意識の現状などについて意見交換がなされました。今回の研修を通じて,研究室に配属した学生に対する進路指導のあり方を考えるきっかけとなりました。
徳山課長によるキャリアセンターの説明

徳山課長によるキャリアセンターの説明

樋口特任教授による人材育成本部の説明

樋口特任教授による人材育成本部の説明

(生命科学院・先端生命科学研究院)

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