この表彰は,文部科学省が毎年,医学または歯学に関する教育・研究若しくは患者診療等の補助的業務に従事し,顕著な功労のあった方々に対して行うものです。
各氏の表彰にあたっての感想を紹介します。
(総務企画部広報課)

- 医学研究科技術支援部
技術専門員
石川 季子夫 (いしかわ きしお) 氏
現在の地に動物実験施設が新築落成(昭和49年)した翌年に採用,昨年より老朽化が目立ってきた施設の全面改修が始まり,今年5月末に竣工,9月より利用開始となりました。表彰を受けるにあたり,この表彰式が始まった年が昭和49年と聞き,私と動物実験施設の運命的なものを感じました。
私が医学研究科附属動物実験施設に勤めてから今日まで,医学・科学の進歩はめざましく,それに伴い実験動物の飼育管理や手技・機材の新しい操作技術の習得など,多くのことを学ばなければなりません。実験動物について何も知らない私は,諸先生,諸先輩のご指導,同僚や多くの職員の方に支えられ,何とか業務を遂行して来た次第です。皆様方には,心から感謝とお礼を申し上げます。
最後に,北海道大学,医学研究科・医学部,動物実験施設,技術支援部のますますの発展を願っております。

- 医学研究科技術支援部
技術専門職員
中瀬 健一 (なかせ けんいち) 氏
振り返ると25年前の採用当時,解剖件数も多く夜間・休日の業務が続き,自分自身の時間も思うように作れず,長くこの仕事を続けるのは困難ではないかと悩んでいたこともありました。その時期のことを思うと,改めて隔世の感を抱いています。また,反省することも多く,御遺体や御遺族の気持ちに対し今思うと十分な懇篤な姿勢で向かっておらず,今更遅いですが申し訳なく恥ずかしい気持ちでいっぱいです。
解剖業務は,病理学講座の2つの分野である分子病理学分野と腫瘍病理学分野で月毎交互に請負っており,医学的知識に乏しい私が今までやってこられましたのは,講座の先生方,教室職員の方々の温かい御指導のおかげと心より感謝しています。ありがとうございました。
微力ではありますが,残り少ない現役期間を頑張って参ります。
最後に北海道大学の益々の発展を願っております。