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会計専門職大学院が開設10周年記念シンポジウムを開催

 会計専門職大学院(経済学研究科会計情報専攻)は,11月17日(月)午後2時から学術交流会館大講堂において「北海道の企業会計をどうする?〜IFRSの適用を見据えて〜」というテーマでシンポジウムを開催しました。本シンポジウムは会計専門職大学院の開設10周年を記念し,日本公認会計士協会北海道会の共催,札幌証券取引所,一般社団法人日本内部監査協会の後援で開催しました。
 最初に,「わが国におけるIFRSの動向」と題して日本公認会計士協会副会長である関根愛子氏による講演が行われました。IFRS*の適用に関する昨今の状況をヨーロッパやアメリカの動向を踏まえた上で,我が国の対応状況や今後の見通し等も含めて詳細な説明がなされました。
 続くパネルディスカッションでは,「北海道の企業会計をどうする?〜IFRSの適用を見据えて〜」というテーマで,本研究科の久保淳司准教授をモデレーターとして,また日本公認会計士協会の関根副会長,日本公認会計士協会北海道会の富樫正浩副会長,日本公認会計士協会自主規制・業務本部の増山俊和公認会計士,本学の米山祐司会計専門職大学院長をパネリストとして討論が行われました。
 関根氏は,IFRSを導入している我が国の企業の状況,富樫氏は,道内企業の現状と適用可能性,増山氏は,IFRSに関する公認会計士の対応状況,米山院長は,会計専門職大学院での教育の状況等に基づいて活発な議論を交わしました。今後,道内経済・道内企業を活性化するためには,公認会計士・企業・学生や社会人への教育という多面的なアプローチが重要になるとの考えが示されました。
 当日は,公認会計士,北海道の企業関係者,会計専門職大学院及び経済学部の学生と教員を中心に85名が参加し,盛況のうちに終了しました。
 会計専門職大学院では,関係機関と協力し,今後もこのようなシンポジウムやセミナーを開催していきたいと考えています。

*IFRS
 International Financial Reporting Standards:国際財務報告基準
パネルディスカッション

パネルディスカッション

日本公認会計士協会 関根副会長

日本公認会計士協会 関根副会長

(経済学研究科・経済学部)

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