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初冬の駒ヶ岳

2013.12.1 函館本線 姫川(森町)
木曽の御嶽山の噴火は,多くの人々に大きな衝撃を与えた。北海道に暮らす人々は,御嶽山の噴火は「対岸の火事」ではなく,今回と同じような災害が道内でも起きる可能性が有ることを改めて認識すべきであろう。写真の北海道駒ヶ岳も,江戸時代まで約5,000年間,活動を休止していたにもかかわらず,1640年(寛永17年)に大噴火して以来,現在まで小噴火と大噴火を繰り返してきた活火山である。元々は羊蹄山と同じような円錐形の成層火山であったが,1640年の大噴火によって山体崩壊が発生した結果,現在のような双耳峰になったという。写真は函館本線の姫川駅構内,雪化粧した駒ヶ岳を背景に,「北斗星」が夜明けの道南を駆け抜ける光景である。
情報科学研究科 准教授 山本 学