北方生物圏フィールド科学センター和歌山研究林の所在地,和歌山県古座川町の平井地区は,柚子が特産の小さな集落です。ここでは集落の方々が柚子を使った加工品を製造販売する「農事組合法人 古座川ゆず平井の里」を設立し,様々な製品を生産してきました。この度,和歌山研究林で開講した大学院共通科目「南紀熊野の森林から地域を考える−原材料採取から商品開発まで−」に参加した大学院生を中心に5名(文学研究科,国際広報メディア・観光学院,農学院)が集まり,地域貢献活動の一環として,和歌山研究林,「古座川ゆず平井の里」と共に「柚香ちゃんプロジェクト」を立ち上げ,新商品のプロデュースをすることにしました。
半年間をかけてプロデュースしたのは柚子ドリンクで,商品名「平井柚香(ひらいゆか)Yuzu peel & Japanese honey」です。高級感をもたせるため,和歌山研究林を水源とする軟水を使い,熊野伝統のニホンミツバチの蜂蜜や柚子皮(ピール)を入れるなど,独自の風合いに仕上げました。味については大学院生が主体となってテイスティングを重ね,各素材の配合量を決定しました。商品コンセプトやラベルデザインも大学院生が考案しました。商品名の「平井柚香」は瓶ラベルにデザインされたキャラクターの名前でもあり,古座川町出身の本学大学院生という設定です。この「平井柚香」は北大キャンパス内の生協4店舗で販売中です(160ml,200円)。また,「平井柚香」とハスカップアイスを組み合わせた「柚香ちゃんフロート」(300円)をインフォメーションセンター「エルムの森」のカフェで提供しています。