会議には全国の27リーディングプログラムより,27カ国からの留学生を含むリーディング生112名が参加しました。また,国内外で活躍する産官学のゲスト10名も議論に加わり,運営チーム,支援教員等を含め170名超が活発な議論を交わしました。会議は両日ともに特別講義でスタートし,初日には本学OBの毛利 衛氏(日本科学未来館館長)が未知への挑戦の重要性を,2日目には科学ジャーナリストのJean-Marc Fleury氏(世界科学ジャーナリスト連盟相談役)がコミュニケーション戦略について熱く語りました。全国のリーディング生が全員参加するワークショップのパートでは,昨年度第2回学生会議での「博士人材は社会から批判的思考力・問題解決能力が求められている」という結論を受けたグループディスカッションを行いました。「Doctors, Be ambitious!−アイデア創出型ワークショップ 現代社会が抱える課題の解決を目指して−」と銘打ち,農薬や紙の大量消費など,現代社会が抱える6つの問題をテーマに議論しました。全て英語で行われた議論はどのテーブルでも白熱し,まとめの発表会では各グループが提案する解決策への意見も続出するなど,閉会予定時刻ぎりぎりまで大いに盛り上がりました。
学生会議実行委員会は昨年11月から8ヶ月にわたってミーティングを積み重ねたほか,積極的な議論を促すため,ファシリテーション講習でスキル習得に励むなど準備を進めてきました。本会議により磨かれたリーディング生の問題・課題解決能力が,今後の研究や社会での活躍につながることでしょう。
総合化学院総合化学専攻,生命科学院生命科学専攻,環境科学院環境物質科学専攻,理学院数学専攻,工学院量子理工学専攻に所属する大学院生を対象とする5年一貫の大学院教育プログラム。