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リーディングプログラム大学院生が全国博士課程教育
リーディングプログラム学生会議を開催

フロンティア応用科学研究棟「鈴木章ホール」での記念撮影

フロンティア応用科学研究棟「鈴木章ホール」での記念撮影

 6月20日(土)・21日(日),第3回全国博士課程教育リーディングプログラム学生会議がフロンティア応用科学研究棟にて開催されました。この会議はリーディングプログラムの学生が自主的に企画・運営するもので,全国持ち回りで行っています。今年は本学で実施している「物質科学フロンティアを開拓するAmbitiousリーダー育成プログラム」と「One Healthに貢献する獣医科学グローバルリーダー育成プログラム」の大学院生40名で,Ambitiousリーダー育成プログラムのプログラム生である戸口 侑君を実行委員長とする学生会議実行委員会を結成し,学生会議を開催しました。
 会議には全国の27リーディングプログラムより,27カ国からの留学生を含むリーディング生112名が参加しました。また,国内外で活躍する産官学のゲスト10名も議論に加わり,運営チーム,支援教員等を含め170名超が活発な議論を交わしました。会議は両日ともに特別講義でスタートし,初日には本学OBの毛利 衛氏(日本科学未来館館長)が未知への挑戦の重要性を,2日目には科学ジャーナリストのJean-Marc Fleury氏(世界科学ジャーナリスト連盟相談役)がコミュニケーション戦略について熱く語りました。全国のリーディング生が全員参加するワークショップのパートでは,昨年度第2回学生会議での「博士人材は社会から批判的思考力・問題解決能力が求められている」という結論を受けたグループディスカッションを行いました。「Doctors, Be ambitious!−アイデア創出型ワークショップ 現代社会が抱える課題の解決を目指して−」と銘打ち,農薬や紙の大量消費など,現代社会が抱える6つの問題をテーマに議論しました。全て英語で行われた議論はどのテーブルでも白熱し,まとめの発表会では各グループが提案する解決策への意見も続出するなど,閉会予定時刻ぎりぎりまで大いに盛り上がりました。
 学生会議実行委員会は昨年11月から8ヶ月にわたってミーティングを積み重ねたほか,積極的な議論を促すため,ファシリテーション講習でスキル習得に励むなど準備を進めてきました。本会議により磨かれたリーディング生の問題・課題解決能力が,今後の研究や社会での活躍につながることでしょう。

「物質科学フロンティアを開拓するAmbitiousリーダー育成プログラム」
 総合化学院総合化学専攻,生命科学院生命科学専攻,環境科学院環境物質科学専攻,理学院数学専攻,工学院量子理工学専攻に所属する大学院生を対象とする5年一貫の大学院教育プログラム。
特別講義を行う毛利氏

特別講義を行う毛利氏

リーディング生の質問に答えるFleury氏

リーディング生の質問に答えるFleury氏

ワークショップの様子

ワークショップの様子

(総合化学院)

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