北の鉄道風景

(28)

線路沿いのサイクリングロード

2014.7.12 千歳線 上野幌〜北広島(北広島市)

2014.7.12 千歳線 上野幌〜北広島(北広島市)

 北海道でも有数の過密ダイヤ路線である千歳線は,大正時代末期に北海道鉄道の札幌線として敷設された。その後,1943年の戦時買収によって国鉄千歳線となり,1987年の国鉄分割民営化の際に,国鉄からJR北海道へ継承されて現在に至っている。同線の苗穂駅から北広島駅の区間は,函館本線・苗穂駅の白石側から分岐後,月寒駅や大谷地駅などを経て北広島駅に至る経路で敷設されていた。しかし,同区間は急勾配や急カーブなどの存在によって輸送上の溢路となっていたことから,1973年,新札幌駅を経由する新線に切り換えられた。苗穂〜北広島間の旧線跡は,サイクリングロード「北海道道1148号札幌恵庭自転車道線」に転用されて,多くの人々で賑わっている。

情報科学研究科 准教授 山本 学

前のページへ 目次へ