訃報

名誉教授 勝井 義雄(かつい よしお) 氏(享年90歳)

勝井 義雄  氏  名誉教授 勝井義雄氏は,平成27年10月20日に逝去されました。ここに生前のご功績を偲び,謹んで哀悼の意を表します。
 先生は,大正15年9月30日北海道空知郡岩見沢町に生まれ,昭和25年3月に北海道大学理学部地質学鉱物学科を卒業し,同月北海道大学理学部文部教官に任ぜられ,助手,講師,助教授を経て,同47年12月理学部地質学鉱物学科教授に昇任され,以来約18年間,同学科岩石学講座を担当されました。平成2年3月停年退官,同年4月北海道大学名誉教授となり,引き続き同11年3月まで札幌学院大学教授として教育研究に専念されました。
 先生は,昭和24年の雌阿寒岳火山の卒業研究以来,一貫して北海道をはじめ世界各地の火山の研究を続け,これら火山の地質・構造・形成史の研究,火山噴出物の岩石学的性質とマグマの成因に関する研究,さらに火山噴火及び噴火災害予測の研究について,多くの優れた業績をあげられました。
 教育現場における学部生及び大学院生の教育・研究指導は勿論のこと,火山地質学の専門家として北海道防災会議専門委員,火山噴火予知連絡会委員を務めるなど,一般社会に対する助言・指導にもご尽力されました。また,日本火山学会評議員,日本岩石鉱物鉱床学会評議員,日本火山学会会長を務め,この間国際火山学会議を日本で開催し,多大な成果を収められました。さらに,日本学術会議地球物理学研究連絡委員,同火山学研究連絡委員を歴任し,主に火山学に関する国内外の研究連絡に貢献されました。
 また,社会的にも火山研究の成果を防災対策に還元されたことが高く評価され,平成2年北海道科学技術賞,同3年国土庁長官表彰(防災功績者),同10年北海道功労賞を受賞され,また同19年には瑞宝中綬章を受章されました。
 以上のように,先生は火山噴火やマグマの成因などの火山学分野の研究における優れた業績により,学部・大学院教育での功績のみならず,火山噴火の予知と防災に係る社会的功績も含め,火山学の発展に大いに貢献されました。
 ここに謹んで先生のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

(理学院・理学研究院・理学部)

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