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医学研究科寄附講座「がん予防内科学講座」市民医療セミナー
及び感謝状贈呈式の開催

(左2人目から)笠原正典研究科長,山口総長,浅香特任教授,エーザイ株式会社の代表者

(左2人目から)笠原正典研究科長,山口総長,浅香特任教授,エーザイ株式会社の代表者

浅香特任教授

浅香特任教授
 

 12月22日(火),北洋大通センター4階セミナーホールにおいて,医学研究科寄附講座「がん予防内科学講座」市民医療セミナー及び感謝状贈呈式を開催しました。
 がん予防内科学講座は平成23年度に設置され,医学の基本は病気の予防であることを念頭に置き,がんの予防,特に消化器系がんの予防を主要な研究テーマに掲げ,科学的観点から具体的な予防プログラムの開発に取り組みました。発足当初は特任教員1名の体制でしたが,元北海道大学病院長の浅香正博特任教授の指導の下,特任教授1名,特任講師1名,客員教員4名にまで組織を拡充し,中央キャンパス総合研究棟で研究活動に打ち込んできました。
 5年の長きにわたり活動してきたがん予防内科学講座は,平成27年12月で設置期間の満了を迎えました。同講座の創設時から開講してきた一般市民向けの市民医療セミナーも22日(火)が最後の開催となり,この機会を借りて,これまで同講座へ多大なるご支援をいただいたエーザイ株式会社に感謝状を贈呈することになりました。
 当日はエーザイ株式会社の代表者に東京からお越しいただき,山口佳三総長より感謝状が授与されました。山口総長は謝辞の中で,「がん予防内科学講座を支援していただき,研究の推進,人材育成,国際協力,社会貢献に多大なるご尽力をいただいた」と深く感謝の意を述べました。
 贈呈式の後は浅香特任教授が講師となり,「市民医療セミナー5年間を振り返って−更なる発展への模索」と題したセミナーを開催しました。
 がん予防内科学講座が5年間の活動を通して達成した成果は様々ですが,講座の創設時から一貫して取り組んできたのは,胃がんを中心にしたがんの一次予防の成果をがんの研究者のみならず,一般市民に広く紹介し,お一人おひとりの健康増進に役立てていただくことです。その代表的な成果が長年好評を博してきた市民医療セミナーといえます。浅香特任教授は過去のセミナーの思い出を交えながら,医学の興味深いエピソードをわかりやすく講演されました。
 平成27年12月をもってがん予防内科学講座並びに市民医療セミナーはひとまず終了しましたが,浅香特任教授は講演の最後で,市民医療セミナーを今後も継続して行うことを力強く宣言され,聴衆の間から盛大な拍手が沸き起こりました。

(医学研究科・医学部)

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