タイ王国科学技術博覧会2015はバンコク近郊ノンタブリ県のIMPACT展示会議場にて,11月14日(土)〜25日(水)の日程で開催されました。総合博物館(HoUM)はタイ国立科学博物館(NSM)とタイ王国ブラパ大学とともに,本博覧会に企画展示「The marine animals and under water photos of Hokkaido island and Thai waters(北海道とタイの海産生物と水中写真展)」を出展しました。この展示の中で,特に目を引いたのが,HoUMからNSMへ寄贈したタラバガニの剥製です。このタラバガニは5.8kgもの大きさで,訪れた小さな子供達の中にはその迫力のあまり,泣く子もいました。
本企画展示のオープニングセレモニーは15日(日)の朝から開催され,中川光弘館長(HoUM)とSakorn Chanapaithoon副館長(NSM)の挨拶の後に,テープカットが行われました。オープニングセレモニーの後には,関連講演会が開催されました。講演会は中川館長のHoUM紹介に始まり,水産科学館の矢部 衞館長による知床の浅海魚類調査に関する講演,ブラパ大学のPichai Sonchaeng教授によるタイの海洋生物の多様性に関する講演,株式会社鉄組潜水工業所の谷 敬志氏による北海道周辺の潜水調査に関する講演が行われ,100名ほどが講演に耳を傾けていました。
午後からは博覧会のグランドオープニングセレモニーが行われ,タイ王国科学技術省や各国の大使館などから多くの関係者が参加しました。HoUMからも中川館長,矢部館長,河合俊郎助教が参加し,Pichet Durongkaverojタイ王国科学技術大臣から中川館長へ感謝の印としてトロフィーが授与されました。セレモニー後にはDurongkaveroj科学技術大臣や佐渡島志郎在タイ王国日本国大使がHoUMの企画展示ブースを訪れました。開催期間中の訪問者は100万人を超えました。
博覧会での企画展示はHoUM,NSM,ブラパ大学及び株式会社鉄組潜水工業所の多くの方々のご尽力により,大成功に終わりました。皆様にお礼申し上げます。