名誉教授 角皆 静男（つのがい しずお） 氏（享年77歳）
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名誉教授 角皆静男氏は，平成27年12月８日にご逝去されました。ここに生前のご功績を偲び，謹んで哀悼の意を表します。 同氏は，昭和13年８月２日静岡県に生まれ，同36年３月東京教育大学理学部化学科卒業し，同41年３月同大学大学院理学研究科博士課程を修了後，同年４月に北海道大学水産学部講師となり，同46年10月助教授に昇任，同56年４月教授に任ぜられ，分析化学講座に所属し，教育研究活動に従事されました。 その後，平成６年４月に新設された地球環境科学研究科大気海洋圏環境科学専攻教授に配置換となり，教育研究活動に従事され，同14年３月北海道大学を定年退職，同年４月北海道大学名誉教授の称号を授与されました。 この間，先生は，水産学部在職時には，放射性核種や化学物質を用いた大気・海洋・海底を通しての物質循環の研究，地球環境科学研究科在職時には，二酸化炭素による地球温暖化とそれに伴う海洋における生物地球化学的変化に関する研究に従事してきました。同氏の研究は，国内外で高い評価を得ており，昭和59年３月に日本海洋学会賞，平成２年９月には日本地球化学会賞を受賞しています。 同氏は，学内では学部内外で諸委員を務められたほか，学外においても，日本学術会議地球化学・宇宙化学研究連絡委員会委員，日本海洋学会会長等を務められ，地球環境科学に関する同氏の卓越した知見をもって，学術研究の発展に大きく貢献されました。同氏の学術の進展及び教育等への貢献は高く評価され，平成20年３月には日本海洋学会宇田賞を授与されています。 同氏の長年にわたるご貢献に改めて感謝し，ここに謹んで心よりご冥福をお祈り申し上げます。 |
