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ディーゼル機関車DD51

2015.3.14 千歳線 白石〜苗穂(札幌市)
鉄道というインフラストクラクチャが我が国の明治時代に誕生してから1950年代に至るまで,各種列車の主たる動力源は蒸気機関車であった。煙害が問題となる蒸気機関車をディーゼル機関車などに置き換える「動力近代化計画」が当時の日本国有鉄道において1960年から実行された。それに伴って開発されたのが,写真のディーゼル機関車DD51である。この機関車は1962年から1978年にかけて649両製造されて,日本各地の路線で活躍した。その後,国鉄の分割民営化を経て道内の旅客列車の牽引を担当したのがJR北海道函館運輸所に配備されたDD51である。北海道新幹線の開業によって,その勇姿が見られるのも今月で最後となる。
情報科学研究科 准教授 山本 学