部局ニュース

北極域研究センターで北極域研究共同推進拠点開設記念講演会・
記念シンポジウムを開催

 5月20日(金)に,北極域研究共同推進拠点開設記念講演会「北極域研究の推進−異分野連携による革新的展開−」をフード&メディカルイノベーション国際拠点棟多目的ホールで開催し,産学官から110名を超える出席者がありました。
 北極域研究共同推進拠点は,本学,大学共同利用機関法人国立極地研究所,国立研究開発法人海洋研究開発機構の3機関が運営する国内で初めての連携ネットワーク型拠点で,本年4月に開設しました。
 記念講演会は,齊藤誠一北極域研究センター長の開催挨拶と拠点概要説明,白間竜一郎文部科学省研究開発局審議官,長澤仁志日本経済団体連合会海洋開発推進委員会総合部会長(日本郵船株式会社専務経営委員)の祝辞の後,山口佳三総長,白石和行国立極地研究所長,平 朝彦海洋研究開発機構理事長から拠点運営に関して挨拶がありました。
 引き続き,Hajo Eikenアラスカ大学国際北極圏研究センター長から「急激な北極の変化への対応:国際協力の機会とその必要性」,Thomas Spenglerベルゲン大学地球物理学研究所教授から「北極圏における大気・海洋・海氷相互作用:ビヤルクネス気候研究所における研究と協力体制」,杉本敦子北極域研究センター教授から「ロシアサハ共和国における共同研究と社会との協働の取り組み」の3件の基調講演が行われました。
 後半は,「北極域研究共同推進拠点に何を期待するか?−産官の視点から−」と題してパネルディスカッションを実施しました。田畑伸一郎スラブ・ユーラシア研究センター長がモデレーターとなり,北海道経済連合会,北海道銀行,北海道総合政策部,国土交通省北海道開発局,経済産業省北海道経済産業局,GEBCO(海底地形総図)指導委員会,東洋建設株式会社及び,拠点を運営する3機関のパネリストにより,北極海航路や中小企業によるものづくり等の産学官連携,ロシアとの国際連携など,北極域に関する話題について活発な議論に加え,異分野や異業種間の貴重な情報交換等が行われました。最後に,白間審議官より本拠点に対する期待と要望が述べられました。
 講演会終了後,会場をファカルティハウス「エンレイソウ」レストランエルムに移し,記念レセプションが行われました。
 21日(土)には,記念シンポジウムを開催しました。「北極海の環境・生態系とそれを取り巻く社会状況」「北極陸域の環境・生態系と社会の変化」「グリーンランドにおける氷河氷床変動と地域社会への影響」の3つのセッションが行われ,自然科学から人文社会科学に及ぶ計12件の発表があり,本拠点の目指す異分野連携の話題が網羅された活発な議論が行われました。
記念講演会:開会の様子

記念講演会:開会の様子

記念講演会:祝辞を述べる白間審議官

記念講演会:祝辞を述べる白間審議官

記念講演会:祝辞を述べる長澤氏

記念講演会:祝辞を述べる長澤氏

記念講演会:山口総長の挨拶"

記念講演会:山口総長の挨拶

記念講演会:パネルディスカッション

記念講演会:パネルディスカッション

記念シンポジウム:研究発表の様子

記念シンポジウム:研究発表の様子

(北極域研究センター)

前のページへ 目次へ 次のページへ