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平成28年度北海道大学公開講座
「『国のかたち』を案ずる時代の知恵」が終了

 7月4日(月)から25日(月)まで,本年度の公開講座(全学企画)を開催しました。
 戦後70年の節目を機に,安全保障や憲法の問題をはじめとして「国のかたち」が多くの人の思案と議論の的となる時代を迎える中,将来の日本の姿を構想する鍵となる諸課題について,8人の講師が,自然災害や,急速な高齢化の中での医療・創薬,経済格差と教育,戦後民主主義の思想とその今日的意義,IT・ロボットによる新たな農業の姿,海洋生物資源の保全,観光立国の可能性と課題,リサイクルのあり方といった多岐にわたるテーマについて,各講師の長年の研究成果をふまえた講義をお届けしました。また今回は,全学教育の一般教育演習(フレッシュマンセミナー)と連動する形で,総合教育部の1年生23人が,各回講義の冒頭,交代で舞台に立って講師紹介を行う実習も新たに試み,受講者の方々にもご好評をいただきました。
 各回の講義終了後には受講者から熱心な質問が寄せられ,生涯学習に対する意欲の高さが感じられました。
 最終講義の終了後には閉講式が行われ,全8回中6回以上出席した72名の受講者に修了証書が授与されました。

各回の講義題目と講師

 第1回「自然災害は予測できるか」(農学研究院 特任教授 丸谷知己)
 第2回「高齢化社会と創薬」(薬学研究院 准教授 堺谷政弘)
 第3回「現代日本における子育てとお金」(教育学研究院 准教授 鳥山まどか)
 第4回「戦後民主主義の思想と冷戦終焉後の変容」(法学研究科 教授 権左武志)
 第5回「IT・ロボット技術が支える新しい農業の姿」(農学研究院 教授 野口 伸)
 第6回「海洋生物資源を理解して上手につきあう」(北方生物圏フィールド科学センター 教授 宮下和士)
 第7回「観光がつくり変えるこの国のかたち」(メディア・コミュニケーション研究院 准教授 岡本亮輔)
 第8回「よいリサイクルかどうかの見分け方」(工学研究院 教授 松藤敏彦)

受講風景

受講風景

修了証書の授与

修了証書の授与

(学務部学務企画課)

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