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平成28年度医学教育等関係業務功労者表彰に本学から2氏

 本年度の医学教育等関係業務功労者として,本学から北海道大学病院 看護部副看護師長 浅野恵子氏,同医療技術部検査・輸血部主任臨床検査技師 秋沢宏次氏が表彰され,11月22日(火)文部科学省3階講堂において,表彰式が行われました。
 この表彰は,文部科学省が毎年,医学または歯学に関する教育・研究若しくは患者診療等の補助的業務に従事し,顕著な功労のあった方々に対して行うものです。
 各氏の表彰にあたっての感想を紹介します。

(総務企画部広報課)

石川 季子夫 氏  11月22日(火),東京で開催された医学教育等関係業務功労者表彰式に出席し,97名の方々と共に表彰を受けてまいりました。
 私が北大病院に勤めてから約35年の月日が流れ,医学の進歩と共に看護師の役割の重要性を感じております。私は,脳神経外科・眼科外来の勤務の後,手術室勤務を希望し約12年間勤務,先輩の指導の下,手術室看護の重要性と楽しさを学びました。北大病院で初めての肝臓移植のメンバーの一人として,ピッツバーグでの肝臓移植の研修にも参加させていただき,アメリカと日本の移植医療の違いを実感しました。帰国後は北大病院での移植医療の発展を願い,手術室内のサプライで手術器械の準備や調整を行いました。その後循環器内科病棟に異動となりましたが,10年以上病棟勤務経験のない私を当時の師長さんをはじめ同僚,スタッフ,先生たちが,とても温かく受け入れ指導してくださったことを思い出します。その後外来治療センターの新設と共に異動,勤務することになりましたが,私にとっては初めてのがん看護,不安と戸惑いの中でのスタートでした。師長さんやスタッフと共に「患者参加型看護」を実践し,患者さんが安心して治療を受けられるように様々な取り組みをした思い出がたくさんあります。医科外来ナースセンターに異動後は入退院センターの新設に伴い同センター勤務となりました。入退院センターではこれから入院される患者さんが安心して入院出来るようにスタッフ全員で努力してまいりました。よく「立ち上げの部署で大変ね」と言われますが,その役割を与えていただいたことに感謝の気持ちでいっぱいです。
 今まで私を指導してくださった諸先輩,歴代の看護部長,副看護部長,看護師長,職場の同僚の皆様に深く感謝しております。

 

秋沢 宏次 氏  11月22日(火)に東京で開催された,医学教育等関係業務功労者表彰式に出席してまいりました。臨床検査関係業務はもとより,看護関係,診療放射線関係,薬剤関係,歯科関係,リハビリ関係,給食関係,環境整備関係,研究補助関係,解剖関係,実験動物管理関係と多種多彩な関係業務の方々が表彰の対象となりました。北海道からは4人しか選出されていないことを知り,大変栄誉ある賞をいただいたことに戸惑いながらも感激しております。
 私が北海道大学病院検査・輸血部に入職し35年の月日が経ちました。賞の意味するところは,長年教育に携わった者に対しての功労と思っております。その意味からも,検査・輸血部に毎年実習に来られる臨床検査技師の実験指導や医学部生,看護学生への講義を長く務めた功績が最大の受賞理由と思っております。一方では,振り返りますと学生を教育することにより,自分も成長したと感慨深いものがあります。毎日の日常業務だけを行うのであれば,それほどの知識を必要としないのかもしれません。しかし,学生に教える立場となれば基本的医学知識は勿論,日進月歩で発展する医療知識についても自己研鑽を積まなくてはなりません。このことが,大学病院に勤める者の責務と痛切に感じております。退職まで残り僅かですが,情熱を持って今後も教育指導を行いたいと思います。
 この賞をいただくにあたり,私を厳しく指導してくださった検査・輸血部の諸先輩方,歴代の部長,技師長,職場の同僚に深く感謝いたします。また,受賞のためご尽力いただきました北海道大学病院の関係各位にも感謝いたします。最後になりましたが,本学の益々の発展を祈念して,御礼の言葉とさせていただきます。

(北海道大学病院)

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