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プレトリア大学と大学間交流協定を締結

 8月29日(月)南アフリカ共和国プレトリア市にあるプレトリア大学ハットフィールドキャンパスにおいて,本学と同大学との学術交流に関する協定及び学生交流に関する覚書の調印式を行いました。本学からは山口佳三総長,ルサカオフィス所長の奥村正裕獣医学研究科教授,同オフィス駐在の留学コーディネーターである中村 聡特任講師,成澤徳子特任助教の4名が出席しました。
 プレトリア大学は1908年に教養と自然科学の修養を目的として開校したトランスバールユニバーシティ・カレッジを前身とし,1930年に議会から正式に承認され,現在の名称の総合大学となりました。現在は9学部1ビジネススクールで構成され,学生約5万人(うち留学生約4,500人)を擁する南アフリカ有数の大学です。国内だけでなく世界的にもインパクトのある教育・研究を行っている大学として,エジプトなど北アフリカを含むアフリカ地域内の大学ランキングにおいても,常にトップ10以内を維持しています。また,1920年に開設された獣医学部は,同分野での学部としてはアフリカで2番目に古いもので,1980年代にジンバブエ大学や,本学が技術協力に携わったザンビア大学に開設されるまでは,南部アフリカにおける唯一の専門機関として専門人材の育成や研究に貢献し,現在も重要な役割を果たしています。
 同大学とは,これまでも獣医学,工学の分野において研究者レベルでの交流や共同研究が行われていましたが,2015年3月にシェリル・デ・ラ・レイ同大学副学長と本学の上田一郎理事・副学長が東京で会合を持ち,交流協定の締結に向けて両大学の関係を構築していくことを確認しました。その後,2015年9月に在南アフリカ日本国大使館の後援により開催された「プレトリア大学人文学部日本研究センター移転記念式典」の記念行事「日本留学フェア」の中の「プレトリア大学−北海道大学合同学術交流ワークショップ」において,獣医学,医学,教育,国際交流等の分野に分かれ,双方の研究活動や今後の連携可能性について具体的に話し合いが行われ,今回締結の運びとなりました。なお,同フェア及びワークショップは,本学が文部科学省より委託を受けた「留学コーディネーター配置事業」の活動の一環として,本学ルサカオフィス山口敬治特任准教授(当時)と中村特任講師の調整の下,企画・実施されたものです。
 当日は,ヴァシュ・レディ人文学部長司会のもと,セシル・ハーテル日本研究センター長,チカ・シューレ教育学部長ほか,日本・南アフリカ双方から約20名の参加者があり,厳かな雰囲気の中で式が執り行われました。まず,デ・ラ・レイ同大学副学長より,協定締結に至る経緯の説明とともに本協定の締結を契機として両大学の更なる発展に対する期待が述べられました。山口総長からは,大学院レベルでの教育・研究連携に加え,学部レベルでの学生交流も活性化させたいとして,本学の現代日本学プログラム及び短期留学プログラム(HUSTEP)を紹介しました。最後に,川口周一郎在南アフリカ日本国大使館公使参事官よりお祝いの言葉をいただきました。
 今回の大学間交流協定の締結により,両大学間の更なる教育・研究交流の推進が期待されます。
 なお,本交流協定の締結については,調印に先立つ8月28日(日),ケニア共和国ナイロビ市で開催された第6回アフリカ開発会議(TICAD VI)の最終日に紹介されました。
http://www.hokkaido-university-lusakaoffice-zm.com/news-and-events/
調印後の記念写真

調印後の記念写真

山口総長による挨拶

山口総長による挨拶

(国際部国際連携課)

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