北の鉄道風景

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新緑の山峡を駆ける

2016.5.8 北海道新幹線・海峡線 湯の里知内信号場〜木古内(知内町)

2016.5.8 北海道新幹線・海峡線 湯の里知内信号場〜木古内(知内町)

 昨春開業した北海道新幹線・新青森〜新函館北斗のうち,青函トンネルとその前後を含む82.1kmの区間は,在来線(海峡線)との共用区間である。軌間が異なる新幹線車両と在来線車両の両者が走行できるように,この区間の線路は,1対あたり3本のレールで敷設されている。写真はH5系の<はやぶさ>が新函館北斗駅を目指して,新緑の山峡を駆ける光景である。ここも新在共用区間であるが,新幹線専用区間とは異なり,防音壁が未設置のため,新幹線車両の走行シーンをすっきりと望むことができる。しかし,新幹線の高速走行に向けて,近い将来,新在共用区間にも防音壁が設置される模様であり,このような写真を撮れるのも今のうちだけになりそうだ。

情報科学研究科 准教授 山本 学

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