部局ニュース



練習船「北星丸」の第85次南方航海
ハワイ諸島沖海域での学習実習,観測調査

応援団に激励を受ける乗船学生
応援団に激励を受ける乗船学生
 水産学部附属練習船「北星丸」(船長 目黒 敏美教授,士官,乗組員 計25人,892.92トン)は,平成12年1月8日(土)肌寒い時下の中を応援団による『水産放浪歌』の大合唱の中,水産学部関係者,学生,家族等多数に見送られ,ハワイ諸島沖海域へ向けて函館港を出港しました。
 今回の第85次南方航海では,特設専攻科生9人を乗船させ,まぐろ延縄漁業実習,中層トロール漁業実習,イカ釣り漁業実習,イカ延縄漁業実習,海洋観測及びハワイ大学との共同調査研究のためハワイ諸島200海里水域内でのイカ資源等の調査,海洋観測を実施します。昨年に引き続き本学部の山本 潤助手及び宮下和士助教授が新たに加わりハワイで乗船し,我が国として初めて水中ロボットカメラによるアカイカの生態調査を行います。
出航式で繪面学部長に激励を受ける乗船学生
出航式で繪面学部長に激励を受ける乗船学生
 この調査は,アカイカの稚仔が春から北上を開始し,夏から秋には北洋海域まで達して成長し,秋の終りには一気に南下して産卵を行うという回遊生態の一環を調査するためで,その産卵海域であるハワイ沖(亜寒帯海域)において親イカと稚仔を中心とした生態調査を実施するものです。また,函館とハワイ間では蛇沼俊二助教授も昨年に引き続きイカゴロを利用したマグロの餌としての効果調査を実施する予定です。
 今航海では給油水,水産施設見学,研究者の交替等のためホノルルに二度とヒロ港に寄港し,早春の3月13日(月)に帰港する予定です。 (総航程10,740海里,航海日数66日間)

(水産学部)