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第2回総合博物館公開シンポジウム
『アジアの恐竜研究・現状と将来展望』を開催


小泉 格総合博物館長による開会挨拶
小泉 格総合博物館長による開会挨拶

デイヴィット ワイシャンペル客員教授によるアジアの恐竜についての講演
デイヴィット ワイシャンペル客員教授による
アジアの恐竜についての講演
 総合博物館では,第2回公開シンポジウム『アジアの恐竜研究・現状と将来展望』を2月26日(土)本学学術交流会館において,開催しました。
 第1回公開シンポジウムは平成11年7月10日(土)「北海道大学収蔵の学術標本・資料の体系的な整理・保存・分類およびデータベース化の現状と課題」と題して開催しており,それに引き続く第2回として,今回開催されたものです。
 今回は,総合博物館の初代客員教授であり,鳥盤類恐竜の分類学的研究及び恐竜断片骨標本による種の同定の世界的権威であるワイシャンペル(Johns Hopkins大学教授)教授を中心に,アジアで発掘されている莫大な恐竜化石についての研究成果の発表及び国内でも最近多数の恐竜が発掘され研究成果を挙げていることを踏まえて,アジアにおける“恐竜学”の現状と将来展望を探るため開催されたもので,国内の主要な恐竜学研究者が一堂に会し,熱心かつ活発な討論を行いました。
 なお,演題及び講演者は次のとおりです。

(総合博物館)

・日本竜Nipponosaurus sachalinensis Nagao, 1936の再記載と系統的位置
  鈴 木 大 輔(北海道大学大学院理学研究科MC2)
  箕 浦 名知男(北海道大学総合博物館・助教授)
  デイヴィッド ワイシャンペル(Johns Hopkins大学教授・総合博物館客員教授)
・白亜紀後期の日本の恐竜
  長谷川 善 和(群馬県立自然史博物館館長・横浜国立大学名誉教授)
  真 鍋   真(国立科学博物館・研究官)
  早 川 浩 司(三笠市立博物館・学芸員)
・白亜紀陸生脊椎動物の古生物地理
  平 山   廉(帝京平成大学情報学部・助教授)
・アジアの恐竜化石による恐竜学の飛躍的進展 ―鳥脚類恐竜の例―
  デイヴィッド ワイシャンペル(Johns Hopkins大学教授・総合博物館客員教授)
・モンゴル,ゴビ砂漠における白亜紀恐竜動物群の多様性と進化
  ―アジアにおけるもっとも恐竜化石の豊富な地域の例―
  渡 部 真 人(林原自然科学博物館準備室・研究員)
・バドロサウルス類の上腕骨のかたち
 ―形態比較と運動行動推定―
  江 木 直 子(国立科学博物館・特別研究生)
・恐竜の行動の復元の妥当性
  瀬戸口 烈 司(京都大学・総合博物館館長)