農学部附属植物園で小中学生を対象に「雪中樹木観察会」を開催
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農学部附属植物園では,平成11年度「大学等地域開放特別事業(大学子ども開放プラン)」の一環として,市内の小中学生を対象に「雪中樹木観察会」を開催しました。
観察会は,2月12日(土),20日(日),26日(土),3月5日(日)の4日間に分けて行われ,各回20名,合計80名の募集に対し,付添いの父母等も併せて多数の応募がありました。折りからインフルエンザが猛威をふるっており,残念なことに当日参加出来なかった子どももいましたが,期間中66名が元気に参加して,樹木の観察,バードウオッチングや小動物の観察を行いました。
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この木の名前わかるかな?
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わぁ,大きいな!
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植物園の技官から園内の歴史や木の年輪,主な樹木の説明を聞いた後,植物と直に交わる体験コーナーで,イタヤカエデの樹液採取を観察,樹液を煮詰めたシロップを試飲して,メープルシロップと同じ甘さに驚き,自然に営みの不思議さ,自然の恵みに感嘆していました。
園内には,アカゲラ,コガラ,ゴジュウカラ,シジュウカラ,ヒヨドリ等の野鳥も多く見られ,子どもたちは,鳥を見つけると双眼鏡で覗いては歓声をあげ,観察コース一周後は,「かんじき」の体験で,実際にかんじきを履いて雪の上を池まで歩き,池の中のイトウをはじめ淡水魚の観察や水面を泳ぐマガモを観察しました。植物園の池にイトウが住んでいるのを初めて知る子どもも多く,巨体のイトウが泳ぐ姿に感動したようです。
また,「かんじき」は子どもたちの人気のまとで,「かんじきで歩けたのが楽しかった」,「今度は園内全部をかんじきで歩きたい」という感想が多く寄せられました。その他「毎年この企画を続けてほしい」「夏の植物園も見てみたい」等の嬉しい希望も寄せられました。
都会の真中にありながら大自然の残る植物園を,これからもより多くの方々に利用してもらい,都会の子どもたちに自然から学ぶ機会を提供したいと願っています。
(農学部)
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