部局ニュース

医学部附属病院・歯学部附属病院で
  「有珠山噴火に伴う避難住民に医療支援」

 医学部附属病院及び歯学部附属病院では,有珠山の火山活動が活発となり,虻田町をはじめとする有珠山周辺の地域住民が避難生活を余儀なくされたことから,直ちに医療支援体制を整え,北海道の医療救護活動の要請を受け支援活動を展開しました。
 医学部附属病院では,全診療科を対象にローテーションを組み,4月3日から医師3名(うち1名は,「心のケア」を行うための精神科医師),看護婦2名,薬剤師1名,事務官2名の計8名を1チームの医療班として派遣し,24時間体制で医療救護に当たっています。
 医療班の活動状況は,4月末までの来院総数が1,304名(男性41.6%,女性58.4%),主な疾患は,感冒,高血圧症,糖尿病,不眠等ですが,中でも感冒が最も多いため「手洗い,うがい,換気」を呼びかけています。

「有珠医療支援トピックス」
「有珠医療支援トピックス」

診療中の医学部附属病院医療班
診療中の医学部附属病院医療班

診療準備中の歯学部附属病院スタッフ
診療準備中の歯学部附属病院スタッフ

 歯学部附属病院では、地域支援医療部を中心として、歯科医療の支援体制をとり,4月14日から16日まで医師3名 、看護婦1名のチーム編成により、日帰りで、避難所10カ所の巡回診療を開始し、66名の診療を行いました。
 以後,毎週日曜日ごとに歯科医療を行い,多くの避難住民に対し巡回診療を行いました。
 有珠山の火山活動は今後も続くとみられ、避難生活も長期化が予想されることから,両病院とも,今後も積極的に医療支援活動を行うことにしています。
 なお,医学部附属病院では医療班の活動状況を「有珠医療支援トピックス」,「有珠医療支援ニュース」としてリアルタイムにお知らせしています。
 希望される方は,医学部附属病院総務課までご連絡ください。

(医学部附属病院・歯学部附属病院)