既にご存じのとおり,有珠山が3月31日,23年ぶりに噴火し,洞爺湖温泉街をはじめ周辺地域住民は,いまだに避難生活を余儀なくされています。このような状況の中,5月24日(水),丹保総長が若松事務局長らとともに洞爺湖臨湖実験所(虻田町),医学部附属病院医療班(豊浦町)及び有珠火山臨時観測所(伊達市)を視察し,厳しい条件下にもかかわらず活躍する職員を激励しました。
洞爺湖臨湖実験所は,一時,避難命令が出されて近くの小学校に逃れ,その間水道や電話が止まるなどの被害があったものの,給餌,湖水調査等,実験・研究活動を停滞させることなく続けています。
また,医学部附属病院では,道の要請を受けて医療班を編成し,医師,薬剤師,看護婦及び事務職員を派遣して避難住民の医療救護活動にあたってきました。(4/3〜6/2)
一方,有珠火山観測所は,長年の観測データを駆使して噴火を予知し,国,道及び地元自治体の防災対策体制の中核として,日夜観測を続けています。現在は,危険を避けて有珠山麓から伊達市内に移転し,臨時観測所で活動を続けています。同観測所の活動は,世界的にも注目されていることころです。
なお,この他,歯学部附属病院においても歯科医療支援チームを派遣し,避難住民に対し巡回診療を行いました。(4/13〜5/7)
この度の視察を終えた丹保総長は,「平素からの危機管理と地域貢献の大切さ」を訴えました。
(総務部総務課)
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