北海道大学公開講座
「21世紀の教育像−日本の未来へ向けて−」が終了 |
2000年度北海道大学公開講座「21世紀の教育像−日本の未来へ向けて−」は,125名の受講者を得て,6月29日から7月31日までのほぼ1か月間,毎週月・木曜日計9回の日程を終えました。
今回の講座は,”きれる”子どもや「学級崩壊」,仮想空間に溶け込む青年など,子どもたちから青年におよぶ今日の教育や発達の現状をしっかり見据えながら,その歪みを克服する新しい教育実践 <体験学習,教師と父母が協同する学校づくり,高校教育の改革や大学の入試制度の改善など> について触れ,考えあう場となりました。
受講者の内訳は男性76名,女性49名,平均80%の出席率でした。例年よりも40代,50代が多く,受講生の年齢がやや若くなりました。テーマが大学の改革などに及び教育問題としてやや専門的になったために,「学習すること」自体を目標にする継続学習者(リピーター)の参加がやや減り,校長先生など現職の教員や子どもの教育問題に日々困難に直面している父母の参加が目立ったことによると思われます。修了者の感想にも「講師から学んだこともさることながら,受講者と講師との質疑応答から多くを学んだ」という声がありましたが,これは豊かな問題意識をもった受講者が多かったことを示しています。北海道大学の公開講座をどういう内容で誰を対象に開催するべきかという点で今後生かすべき教訓を含む講座となりました。
今回の講座は,北海道大学で取り組まれている大学を開き地域と連携する取組みが紹介されたので,この公開講座をもとに各講師の講義の記録に加えて,公開講座では取り上げられなかった北海道大学としての実践を幅広く取り上げ,今後の地域との連携や生涯学習への参画のあり方を探る土台となるような本を刊行し,それをテキストにした全学教育での講義の開設が計画されています。
(学務部教務課)
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