8月7日(月),丹保総長から大韓民国ソウル大学校 李基俊(リ キジュン)総長に名誉学位が授与されました。
李総長は,1970年代当初,数値流体力学の学問分野を韓国において初めて確立し,ポリマー及び懸濁液の物理過程の計算機シュミレーションによる解明に多大な研究業績を残され,今日の韓国における計算科学分野の基礎を築かれました。その後,現在までに 150編以上に及ぶ研究論文を発表されるなど活発な研究活動を展開されるとともに,ソウル大学校化学工学科主任教授として数多くの前途有望な人材を各界に輩出され,主任教授としての重責を果たされました。また,国立韓国工学部長協会会長,教育改革大統領諮問委員会委員,韓国科学技術アカデミー会員及び国立韓国工学アカデミー会長の要職を歴任し,韓国における科学技術政策に重要な役割を果たされるとともに,韓国工学技術教育学会及び韓国レオロジー学会を韓国で初めて設立するなど,学会活動においても顕著な功績を残されています。
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名誉学位授与式 |
李総長と本学との交流は,1993年から始まり,同年8月に工科大学長として本学を訪問,本学工学部との間で部局間交流協定に調印され,その後,本学工学部との間での数多くの国際シンポジウムや合同シンポジウムを実施し,1997年7月の学生交流覚書締結への礎を築かれました。その後,ソウル大学校と本学との交流は,1997年10月に締結した大学間交流協定へと発展し,1998年8月には第1回北海道大学−ソウル大学校合同シンポジウムを本学で開催する運びとなりました。
同氏がソウル大学校総長に就任された1998年以降,1999年8月の調査団一行の来訪,同年10月の第2回ソウル大学校−北海道大学合同シンポジウムのソウル大学校での開催など,本学との交流はより一層の進展をみました。また,本学として初めての大学間交流協定に基づく「北ユーラシア・北太平洋地域に関する共同研究」の実施や8月7日から開催された第3回合同シンポジウムには李総長はじめ多数の教官,事務官が来訪されるなど,ソウル大学校と本学との密接な関係と研究者,学生及び事務官などの幅広い交流は,来るべき21世紀に向けて益々進展することが期待されます。
このような李総長の本学の教育・研究の進展に寄与した功績に対し,このたび本学から名誉博士の学位を贈ったものです。
(総務部国際交流課)
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