大学院歯学研究科では,「北海道大学歯学部・歯学研究科の再生」をメインテーマとする第1回FDワークショップを,平成12年9月9日(土)と10日(日)の2日間(1泊2日),奈井江町にある「ないえ温泉ホテル北乃湯」においてFD委員会の主催で開催しました。
今回のワークショップには,歯学研究科と歯学部附属病院の教官,タスクフォース(FD委員会メンバー),コンサルタント(FD委員会メンバーと高等教育機能開発総合センターの教官)を合わせて約40名が参加しました。
教官を5つのグループに分け,アイス・ブレーキングの後,それぞれ(1) 学部における学生教育,(2) 附属病院における学生教育,(3) 研究,(4) 社会との連携,(5) 教官,の5つのサブテーマについて,ワークショップIでは「ニーズの解析」,ワークショップIIでは「問題点」,ワークショップIIIでは「改革の方略」,ワークショップIVでは「改革案の作成」と,順次ステップ・アップする方式でグループ作業と発表・討論を行いました。
通常,FDワークショップでは狭義のFD,すなわち「教育」がメインテーマとして取り上げられることが多いのですが,今回の歯学研究科FDワークショップでは広義のFDである「教育」,「研究」,「社会サービス」,および「教官自身」をサブテーマとして取り上げました。
ワークショップ開始前には,このような大きなテーマをサブテーマとして設定すると,自分自身の身近な問題として捉えることが難しくなり,抽象的,かつ低調な議論となってしまうのではないかという不安もありましたが,結論から言えばそのような心配は全くの杞憂に終わり,発表・討論では予定時間を大幅に越え,時間調整に苦労する程の活発な討論がなされ,また歯学研究科における今後の改革方向を具体的に示唆する改革案が数多く提示されるなど,非常に有意義なワークショップとなりました。もっとも,参加者にとっては,かなりのハードワークであったようですが。
歯学研究科では,FD委員会が中心となって,今後も年に1回ないしは2回,このようなFDワークショップを開催し,これまでにも開催しているFD講演会やFDセミナーとも併せて,教官の意識と資質の向上を図ることを計画しています。
(歯学研究科・歯学部,歯学部附属病院)
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