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中谷  元
衆議院議員を招いてシンポジウムを開催
田中真紀子
 
基調講演をする田中代議士
基調講演をする田中代議士
 法学研究科附属高等法政教育研究センターでは,連続シンポジウム「どこへいく日本の民主主義」の第2弾として,10月13日夕刻,クラーク会館講堂で,自由民主党衆議院議員の中谷元(自治総括政務次官),田中真紀子(元科学技術庁長官)両氏をゲストに招いて,シンポジウム「自民党に明日はあるか」を開催しました。次期首相候補として国民的な人気も高い田中代議士が来学するとあって,当日は学生,教職員はもとより,道内各地から700人ほどの聴衆が集まり,会場は立錐の余地もないほど盛況でした。
パネルディスカッション風景
パネルディスカッション風景

 両氏は基調講演の中で,現在の連立政権の中で自民党内における政策論議が沈滞し,重要な政策が十分な議論もなしに決められる状態にあることを指摘しました。そして,6月の総選挙で示された民意を謙虚に受け止めたうえで,若手議員が中心になって党内の改革を進める決意を示しました。
 後半のパネルディスカッションでは,山口センター長が司会を務め,自民党改革派の政策理念や21世紀日本のビジョンについて質問をしながら,改革の課題と進め方について議論を行いました。巷(こう)間ささやかれている新党結成など政局に絡む話はありませんでしたが,真剣な政策論議が行われました。両氏は今までの利益誘導型政治からの決別,情報公開を進めた上で受益だけではなく,負担も含めた観点から国民と政策論議を進めるといった意味で,新しい政治のスタイルを切り開く決意を示しました。
超満員のクラーク会館講堂
超満員のクラーク会館講堂

 国政の現状についてはマスコミを通した一面的な情報が多い中で,与党の中堅,若手政治家の生の声を聞き,政治の現状についての理解を深めるという点で,いろいろな面で収穫の多いシンポジウムでした。
 
(法学研究科・法学部)