フレッシュマン教育「洞爺湖・有珠山・室蘭コース:湖と火山と海の自然」を開催 |
平成12年度教育改善推進費により2000フレッシュマン教育「北の自然と人々のくらし」に関するフィールド体験研修(代表農学部附属演習林神沼教授)の第1段として「洞爺湖・有珠山・室蘭コース:湖と火山と海の自然」を11月4日(土)5日(日)に開催しました。
胆振地方にある本学のユニークな3つの地方施設,水産学部附属洞爺湖臨湖実験所,理学研究科附属地震火山研究観測センター及び理学部附属海藻研究施設において行われている地域における課題から地球規模の問題解決への取り組みを,フレッシュマンに実体験させることを目的として学生を募集しましたところ,担当教官と農学部附属演習林船越助手によるPRにより,短い募集期間にもかかわらず,1年生20名,2年生4名,HUSTEP留学生4名,計28名の学生が参加して行われました。
学生を学部,出身地等に片寄りがでないように6〜8名の4グループに分けてグループ学習を行いました。全行程をチャーターバスで移動し,4名の教官(医学研究科阿部教授,理学研究科本村助教授,地球環境科学研究科露崎助教授,水産科学研究科上田助教授)が全行程を学生とともに行動しました。特に,フレッシュマン教育の経験が豊富な阿部教授が,バスの移動時間を有効に利用して,学生の自己紹介やアイスブレーキングなどによりグループの連帯感を上手に高めていきました。
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有珠山噴火の説明を聞く参加者 |
初日は,洞爺湖臨湖実験所で上田助教授がサケの母川回帰や湖水環境変化に関して説明し,地震火山研究観測センターの岡田教授が有珠山噴火の詳細な説明をした後,チャーター船で湖水観測を観察しました。大滝セミナーハウスでは,岡田教授も加わり,火山・海藻・植生・サケなどのテーマに関して4グループが学会形式で,研究発表を行うという新しい試みも行いました。
2日目は,海藻研究施設で市村教授,本村助教授,四ツ倉助手が海藻に関する説明を,ウトナイ湖では露崎助教授が湿原に関する説明を行い,千歳サケのふる里館でシロザケの遡上を観察し,高等教育機能開発総合センターに無事帰ってきました。学生からは日程が少々きつかったが,非常に有意義であったと感謝されました。
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海藻研究施設での実習 |
今回のコースのうち,洞爺湖臨湖実験所と海藻研究施設は,来年4月の設置にむけ準備中の「北方生物圏フィールド科学センター」に参画する予定です。
来年度からも,演習林,農場,牧場および水産学部のフレッシュマン教育と連動した形式で継続することを計画しております。
なお,本フレッシュマン教育の成果は,高等教育ジャーナルにも掲載を予定しております。
(農学部附属演習林)
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