北海道大学教育ワークショップが「インタラクティブな授業の開発」を主テーマに11月17日(金)及び18日(土)の両日,小樽市朝里川温泉の「マリンヒルホテル小樽」を会場に合宿形式で開催されました。
このワークショップは,本学のファカルテイ・ディベロップメント(FD)の一環として高等教育機能開発総合センター高等教育開発研究部が中心となって企画・運営するもので,本年度は総長をはじめ本学教官41名,他大学教官等12名の総勢53名が参加して行われました。
今回のワークショップでは,専門の壁を超えて大学教育について議論を行い,インタラクティブな教育を設計し,次世代の大学教育像を具体的に明らかにすることを目的とし,本学の理念や個性を明確にして,特徴のある授業方法をグループ作業や発表,討論を通じて身につけることを目標としました。
ワークショップは,次の作業目標及びグループ作業テーマのもと,ミニレクチャー,グループ作業,全体討論が1つのセッションとして構成され,ワークショップ自体がインタラクティブな授業の例として,グループダイナミックス,討論の組織など学生参加型の授業を体験するように企画されました。
<作業目標>
大学教育についての基本と教育改善のための方略を身につける。
1)高等教育機関における教育の基本
2)カリキュラム設計,シラバス表現の基本
3)インタラクティブな授業の設計
4)目標設定と成績評価基準の再検討
5)インタラクティブな授業の体得
<グループ作業テーマ>
以下の条件のもとでの科目設計を行い,その過程で,教育の基本的要素,授業設計の実際,授業法の改善評価法などについて学ぶ。
1)大人数講義(500人以上)
2)大人数講義(100人以上)
3)中規模講義(40人)
4)小規模授業(20人)
5)ITを利用した授業
グループ作業は,リーダー,発表,発表OHP作成,記録の役割分担を決めて進められ,短い時間に追われながら,ハードなスケジュールを次々とこなしていきました。
最後に行われた参加者全員による感想や意見の場では,他分野の教官とカリキュラム計画や具体的授業計画等について話し合う機会がもてたことが有意義であった,今後の授業に反映させることを検討したいという発言が多数有り,参加した教官に限ることなく,各部局の教育改善,意識改革に役立てて下さることを期待しております。
(高等教育機能開発総合センター)
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