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北海道大学放送講座を活用した高等学校への
出前授業を実施

 北海道大学放送講座を利用した高等学校への出張講義(出前授業)が昨年12月の上川高校に続いて1月24日,倶知安高校でも実施されました。
笑顔で質問に答える藤田獣医学研究科長
笑顔で質問に答える藤田獣医学研究科長

 この取組みは「新しい〈環境>研究とメディア教育開発」北海道大学教育改革実践プロジェクトが企画・実施したもので,本学放送講座「水の惑星とわたしたち」(平成11〜12年度放送)の中から高等学校側が希望したテーマで担当講師を派遣して授業を実施する新しい試みです。
 上川高校では,第10回(平成12年度)放送分「川は生きている」を教材として,前川農学部附属演習林教授が担当し,33人(高校生21人,中学生6人,教諭等6人)が熱心に受講しました。大学教授が高等学校へ出向いての出前授業は本道初の試みとあって,「期待高まる『出前講座』−生徒に大きな刺激」と新聞でも報道されました。(H12.12.20北海道新聞旭川・上川地方版)
 倶知安高校では,北海道高等学校PTA連合会後志支部が主催する研修会としても位置付けられたため,北海道教育庁後志教育局次長を始め支庁内ほぼ全域の高等学校からPTA役員や校長,教頭,教諭等44人が参加し,町井高等教育機能開発総合センター生涯学習計画研究部教授の「広がる大学と高校・地域との連携」と題する講演が行われました。引き続き行われた出前授業では,第4回(平成11年度)放送分「生きものは訴える」を教材として,藤田獣医学研究科長が担当し,高校生47人を加えた計91人が真剣に受講し質疑が行われました。
真剣に講義に聴き入る生徒たち
真剣に講義に聴き入る生徒たち

 終了後の反省会では,「今回の参加高校生47人は,選択科目−地理−の履修者で今最も元気のあるクラスだが,数学クラスから特に強い参加希望があった生徒を一部特別に追加許可した。」,「3年生からも是非参加させて欲しかったとの希望が出されていた。」,「普段の授業は教師と生徒がお互いマンネリ傾向がない訳でもないが,大学からの情報発信は良い刺激になった。」,「好きな科目ができると嫌いな科目も勉強できるようになり,やりたいことが見つかると能力は高まる。」などの歓迎意見が出されました。
 また,「大学教授だけでなく,アメリカで行われているように,大学院生などが高校生を指導する機会を含めて,大学(特に北大)からの出前授業を今後も続けて欲しい。」,「偏差値や成績だけでなく,多様な選抜方法で,地方高のやる気のある生徒も北大に入学できるような機会を広げて欲しい。」との要望も出されました。
 
学務部教務課