基調講演をする 菅 代議士 |
満員の法学部8番教室 |
対談風景 |
法学研究科附属高等法政教育研究センターでは,1月17日,法学部8番教室において,連続シンポジウム「どこへいく日本の民主主義」の第3弾として,民主党幹事長の菅直人衆議院議員を招いて講演会を行いました。折しも通常国会の開会前の時期で,疑獄事件がマスコミをにぎわしていたということもあり,当日は本学の学生,教職員に加え,遠くは留萌や十勝からも多くの市民が参加し,会場は400人ほどの聴衆であふれかえりました。
菅氏はまず,基調講演の中で日本の議会制民主主義の現状について,自らの厚生大臣としての経験をふまえながら,憲法の理想とする国民主権の政治からほど遠いものであることを説明し,本来の意味における政治主導によって内閣を運営するための改革について持論を展開しました。そして,今年の参議院選挙に向けて政治の転換を果たすために,野党としての戦略を披瀝しました。
後半は,山口センター長との対談を行いました。あらかじめ学生から電子メールで提出された菅氏および民主党に対する厳しい質問を直接ぶつけ,民主党や野党の課題について率直な意見交換が行われました。民主党の主張が鮮明に見えないという質問に,菅氏も懸命に応戦しました。菅氏の踏み込んだ発言は新聞等でも報道され,政界でも波紋を呼びました。政治の内側の興味深いエピソードも紹介され,日本の政治を身近に感じる格好の機会となるとともに,21世紀の日本の政治課題を考える上でも貴重な素材を提供できました。
(法学研究科・法学部)
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