農学部附属植物園で小中学生を対象に
「冬の植物園ウォッチングツアー」を開催 |
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「ヒロハノキハダ」の説明 |
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針葉樹の説明 |
農学部附属植物園では,平成12年度「大学等地域開放特別事業(大学子ども開放プラン)」の一環として,市内の小中学生を対象に「冬の植物園ウォッチングツアー」を開催しました。
ツアーは,3月10日(土),11日(日)の両日にわたり行われました。80名の募集に対し,98名もの参加者がありました。
子どもたちは植物園の技官から園内の樹木の冬越しの仕組みや,開拓以前の札幌の様子の説明を聞いた後,イタヤカエデの樹液採取を観察,原液や煮詰めたシロップを試飲したり,温室でサトウキビを試食するなど,自然の営みの不思議さ,自然の恵みに感嘆していました。今年は博物館の技官も参加し,アカゲラの剥製や頭骨標本を使って,採食の仕組みを観察したり虫の冬越しについても観察を行いました。植物園と博物館が一体として社会教育を実践し,次年度からの組織一体化による自然史系植物園とも言うべき新体制の門出に相応しい企画となりました。
観察コース一周後は,「かんじき体験」,「博物館案内」,「温室案内」の選択コースでしたが,特にかんじきは人気のまとでした。しかし技官から直接説明を受けながらの博物館や温室の案内は,普段では得られることのできない詳細な解説に,参加者は熱心に耳を傾けていました。
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鳥の食痕の観察のあと博物館へ移動 |
大学の附属施設でありながら,都会の真中に残る自然と共存しながら,生きた標本として多くの植物を栽培管理してきた植物園と,開拓以来多くの博物標本を収集保存してきた博物館は,研究者や学生だけでなくより多くの方々に利用してもらい,大人から子供まで,自然を学び,親しむ機会を提供して行きたいと願っています。
(農学部附属植物園)
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