お知らせ

文学研究科・文学部平成13年度公開講座受講者募集
 21世紀の日本は光り輝くのか《アメリカ社会との比較から》

 北海道大学大学院文学研究科・文学部では次のとおり,公開講座を開催いたします。
 受講ご希望の方はどうぞお申し込みください。
1.講座のテーマ 『21世紀の日本は光り輝くのか《アメリカ社会との比較から》』
2.講座の趣旨  激動の20世紀は終わった。我々は新しい世紀への第一歩を踏み出した。この新しい世紀は,いったいどのような世紀になるのだろうか。
 「21世紀を自由に描いてみなさい」と言われて,まっ白な紙を手渡されたとしよう。しかしわれわれは,その紙を前にして戸惑ってしまうかもしれない。いったい何をどう描けばよいのか・・・・・どう描けばよいのか,この問いに対するアプローチはいくつもあるだろう。日本社会固有の文化や特性から未来を描くのもひとつである。しかし,本講座では,アメリカ社会との比較で,21世紀の日本を予測してみたい。なぜなら,アメリカ社会は,さまざまな意味で日本社会の「うつし鏡」であったからである。
 日本は20世紀に「先進国」「技術大国」の仲間入りをした。先端技術に支えられた電子機器や調度品が家庭の中にもあふれる時代となった。だが,こうした変化の裏側には,欧米特にアメリカの影響が存在した。このアメリカの影響に対しては,さまざまな評価があろう。しかし,20世紀日本の経験を振り返ってみると,アメリカ社会の動向をもとに,あるいはそれを横目で見ながら,いくつもの大きな決定をしてきたことは否定しようもない。
 このような遺産を抱えた日本社会は,どのような方向へ発展してゆくのだろうか。我々が過去から背負っている荷物はいかなるものであるのか。われわれの行く手にはどのような障害が待ち受けているのか。そして,21世紀の日本は,アメリカ社会から独立した道を歩むのか。本公開講座では,日本社会とアメリカ社会の分析や比較を通して,こうした疑問にさまざまな角度からアプローチしてみたい。
3.開講時期平成13年5月31日〜平成13年7月26日
  開 講 日別表をご覧ください
  開講時間午後6時30分〜午後8時(1時間30分)
4.講義題目と講師別表をご覧ください
5.実施会場北海道大学文系講義棟1階・6番教室(札幌市北区北10条西7丁目)
6.受講資格満18歳以上の方
7.定  員50名
8.受 講 料6,800円(申し込み時に納入願います)
9.修了証書6回以上受講した方には修了証書をお渡しします。
10.申込方法1.申込期間5月7日(月)〜5月25日(金)(土・日を除く)
2.申込手続 ・受講申込書に受講料6,800円を添え,直接お申し込みください(受付時間午前9時〜午後5時)
・現金書留または為替(書留便)による申し込みも受け付けます。この場合は,受講料6,800円の現金または為替と,お名前(振り仮名),住所,電話番号,生年月日,性別,職業を記入したものを送付してください。
3.申 込 先 北海道大学大学院文学研究科・文学部庶務掛                
〒060-0810 札幌市北区北10条西7丁目                
TEL(011)706-3060
11.そ の 他@申込の際に講義内容の要旨および領収書をお渡しします。現金書留または為替によって申し込まれる方には,後日,これを送付します。
A納入した受講料はお返しできませんので,ご了承願います。
B申込先および実施会場の略図は,裏面をご覧ください。(掲載省略)
Cこの公開講座に関するお問い合わせは,北海道大学大学院文学研究科・文学部庶務掛(「申込先」に同じ)あてにお願いします。
講義日程・講義題目・講師
日   程
講  義  題  目
講    師
第1回
 5月31日(木)
公開講座へのいざない 文学研究科・教授
 アラン・ミラー(及び講師全員)
第2回
 6月7日(木)
二都物語
<札幌とボストンにみる日米社会の比較>
北大留学生センター・教授
 常 田 益 代
第3回
 6月14日(木)
心の癒し
<日本とアメリカ>
文学研究科・助手
 大 坪 庸 介
第4回
 6月21日(木)
これからの集団はどうあるべきか
<日米の集団主義の比較を通じて>
文学研究科・講師
 結 城 雅 樹
第5回
 6月28日(木)
ハリウッドと女性の進化 文学研究科・助教授
 瀬名波 栄 潤
第6回
 7月5日(木)
「日米の架け橋」から「普通の人々」へ
<もう一つの日系人強制収容史>
文学研究科・助教授
 村 田 勝 幸
第7回
 7月12日(木)
企業の今と昔
<「日本的」経営と北米の経営>
北大留学生センター・助教授
 ピーター・フィルコラ
第8回
 7月19日(木)
進む階層化
<社会的不平等の日米比較>
文学研究科・助教授
 高 橋 伸 幸
第9回
 7月26日(木)
解体か統合か
<自殺をとおして見る日米社会の変化と未来>
上智大学・教授
 野 宮 大志郎
※大学院文学研究科・文学部ホームページ http://www.hokudai.ac.jp/letters.
 
 
(文学研究科・文学部)