本学の教育研究等を後援する財団法人北海道大学クラーク記念財団の設立が4月25日付けで文部科学大臣から許可されました。設立の趣意は次のとおりです。
なお,助成事業等の募集については,後日,準備が整えられ次第,同財団から通知されますので,御留意願うとともに,多数の応募を期待しております。
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財団法人北海道大学クラーク記念財団設立趣意書
北海道大学は,1876年(明治9年)に我が国最初の近代的大学として創設された札幌農学校から数えて125年を経て,日本有数の総合基幹大学に成長し,この間学術研究において幾多の輝かしい業績を挙げるとともに,優れた人材を輩出し産業界,官界,学界,その他あらゆる分野において広く世界で活躍し高い評価を得てまいりました。
しかしながら,近年の教育研究は,多様化・高度化等の一途を辿っており,その更なる発展・充実のためには,十分な財政的基盤を築くことが不可欠であります。一方,我が国の経済状況は好転の兆しはあるものの,なお,厳しい状況が続くことが予想され,国家財政もまた大変厳しい環境下にあります。こうした中で21世紀における北海道大学の飛躍的発展を期すためには,その教育研究を支援する多様な手立てを工夫する必要性が強く求められているところであります。
その手立ての一つとして,北海道大学の教育研究を支援する法人,いわゆる「大学後援法人」の必要性は以前から認識されており,北海道大学において全学的組織を設置し検討してきたところ,この度,優れた研究者の養成・確保,国際交流の推進,世界水準の研究基盤の整備,地域社会や産業界との連携・交流等の大学改革問題,また,独立行政法人化等の時代の流れにも柔軟に対応できるインフラストラクチャーの一つとしての法人設立の必要性が全学において合意が得られたところであります。
つきましては,北海道大学の既存の支援財団であります財団法人クラーク記念会を発展的に転換して,同財団のこれまでの奨学育英事業及び福利厚生施設事業の他,新たに教育研究事業である教育研究活動に対する支援,教育研究の国際交流に対する支援,教育研究施設等の整備・保全に対する援助等を推進する事業を主たる事業とし,もって我が国及び世界の学術・文化の発展に寄与することを目的として全国的に活動できる財団法人北海道大学クラーク記念財団を設立しようとするものであります。
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(総務部新法人設立支援事務室)
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