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「みどりの日」植物園の無料公開
−自然に親しむ市民でにぎわう−

 
開園を待つ市民
開園を待つ市民
 農学部から北方生物圏フィールド科学センターに替わって初めて迎えた4月29日の「みどりの日」。この日は植物園の開園日であり,「みどりの日」の趣旨に沿って,毎年無料公開となっています。今年の雪解けは早く,職員総出の園内整備も準備万端,無事入園者を迎え入れることができました。
 当日は穏やかな日和で,正門前では朝9時の開園前から,長い冬の眠りから覚めた植物園の開園を待ちわびた市民でにぎわいました。
 水辺ではエゾノリュウキンカやミズバショウが,林床ではエゾエンゴサクやシラネアオイ,エンレイソウなどの草花が咲き乱れ,エゾムラサキツツジやハクモクレン,例年より開花の早いサクラも加わり,入園者も3,604名とまずまずの出足となりました。
眼鏡橋より北ローンを望む
眼鏡橋より北ローンを望む

 温室ホールでは冬季開館中に放映していた植物園オリジナルの自作ビデオ「冬の植物園」を引き続き放映しました。園内をひとしきり散策してきた入園者,特に道外から訪れた方にとっては,たった今見てきた花の咲き乱れる園内の厳しい冬の姿に驚かれていたようでした。
 今年から植物園と博物館は組織の一体化により自然史系植物園という新しい考え方で研究教育に貢献していくとともに,今まで以上に市民に開かれた教育施設でありたいと考えています。
 植物園はこれから一層新緑が深まり高山植物を始め,ツツジやライラックなどの美しい季節を迎えます。
 
(北方生物圏フィールド科学センター)