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教育学部,今年も高校生の一日体験入学実施

教育学部教務委員会委員長の歓迎のあいさつ
  教育学部教務委員会委員長の
  歓迎のあいさつ

 教育学部において,6月23日(土)に北海道内の高校生を対象とした「高校生の一日体験入学」を実施しました。今回は,平成6年(1994年)に始めてから8年目になります。札幌,道央圏をはじめ,函館,帯広,旭川など全道各地から38校,210名ほどの高校生が参加しました。
 午前8時半の受付前から顔を出す高校生もいて,開始時の9時には文系共同講義棟8番教室は満席になりました。教育学部長,社会交流委員会委員長,学生代表(一日体験入学体験者)の歓迎の挨拶があった後に,学部教務委員会委員長から教育学部紹介の冊子“We Like Humans”を使いながら本学部の教育と研究の特徴に関してのオリエンテーションがなされました。
教育学部長の歓迎のあいさつ
教育学部長の歓迎のあいさつ

 その後,参加高校生は,別の会場に移動して「視覚の心理学」,「発達心理学」,「教育臨床の心理学」,「教育福祉の世界」,「教育の社会学」,「教育と行政−学校に行くとはどういうことなのだろうか」,「高等教育−大学で何を学ぶべきか」,「教育の歴史」,「教育の方法」,「北国の健康科学」,「スポーツ文化を考える」の全部で11コース(一つのコース40名ほどを除き,各15−25名程度)に分かれて,本学部の研究・教育の一端に触れる多様な「演習」「講義」(実験・実習,演習,講義)が展開されました。中には,教員の演習・講義だけでなく,学生,院生が中心になって運営された演習・実習もいくつかあり,北海道大学の教育・研究の雰囲気を実感した高校生も多かったと言えます。
後半の全体交流で,感想を述べている高校生
 後半の全体交流で,感想を述べている
 高校生

 「演習」終了後,再び文系共同講義棟8番教室に集合した高校生は,体験した「演習」について,各コース毎の感想を発表してもらい全体交流しました。「予想していた以上に教育学部は奥が深いことが分かりました」「冗談抜きに楽しかった」「教育学部に入学したいと強く思うようになりました」などの声が出されました。また,全体交流会の時間を使って,参加者に感想を書いてもらいました。その中には,「−何が真実なのか,そうではないのかを見分けられる人間になるために−という言葉を聞いてこれだと思った」,「“勉強”というよりも“探求”“研究”という感じがして−やっぱり北大!−」,「一人で来ることに不安があったけれど,いざ来てみると全然大丈夫だった」,「演習では,インドの様々な学校体験を通じて教育の環境の違いによってその人の人生が決まってしまうこと,さらに,その環境の違いはその家庭の生活の水準によってほとんど決まってしまうことを知った」,「講義では,自分の意見を言う場が多く,また他の人の意見を聞いて,考えさせられることが多かった。とてもわかりやすくていろいろな資料も見せて頂いて,貴重な経験になりました」,「非常に楽しかったです。水泳の話しを主に聞いたのですが,自分の水泳に対する認識が変わった気がします」,「今回の体験で,初めて知ったこと,わかったことがあり,とても充実した一時間だったなと思いました」,「実験で目かくしをして目が見えなくなって,盲目の人と同じ状態になってみて,目が見えなくとも耳とか,他の感覚や物を使ったりして視覚をおぎなえることがわかり…人間はすごいと思いました」「いじめについての模擬ゼミを受けました……いじめについて再度考える機会を与えて頂いてとても良かったです」等々,様々な新鮮な感想が寄せられました。教育学部では,今回の成果をもとに,次年度以降の「高校生一日体験入学」の充実に資したいと考えます。また,この後,7月,8月に実施されるオープンユニバーシテイ(旭川,函館,札幌キャンパス)にも積極的に取り組んで行く予定です。
(教育学研究科・教育学部)