
創基120周年記念行事の開催
10月5日(土)から7日(月)にわたり北海道大学創基120周年記念行事が開催されました。
5日(土)及び6日(日)は,構内を会場に記念シンポジウムと学内公開が開催され,大学祭の人出もあわせて,延約40,000人の入構者がありました。
記念シンポジウムは,文系共同講義棟を会場に5日(土)は「いまの大学・これからの大学」,6日(日)は「エイジレス社会と高齢者の自立」のテーマで開催され,また学内公開は,各部局でパネル展示,模擬実験,講演会等様々な企画が行われ,一般市民等に本学の教育研究内容等を知ってもらう良い機会となりました。
7日(月)は,記念講演会,記念式典・祝賀会及び8部局で学内公開が開催されました。また,同日には協賛事業である新渡戸稲造博士顕彰碑建立事業関係行事も行われ,農学部を会場に贈呈式と記念講演会が,花木園内で除幕式がそれぞれ行われました。
記念講演会は午後1時から学術交流会館を会場に開催され,田中譲工学部教授と木下俊郎名誉教授の講演に聴衆は熱心に聞き入っていました。
記念式典・祝賀会は,文部事務次官をはじめ,教育関係者,旧職員名誉教授,同窓生並びに教職員・学生が参会し,午後4時から札幌グランドホテルを会場に開催されました。
式典は,北大交響楽団有志による演奏の後,開式の辞により始まり,総長式辞,本学の沿革報告,来賓者の祝辞,シンボルマーク披露,新渡戸稲造博士顕彰碑寄贈報告が行われ,午後5時20分,滞りなく終了しました。
式典終了後,同ホテルにて祝賀会が開催され,午後7時10分,盛会のうちに閉会しました。
これら記念行事の詳細については,北大時報11月号で紹介する予定です。(総務部総務課)

記念シンポジウムでの総長インタビュー
北海道大学のシンボルマークが決定
120周年を迎えた本年9月,北海道大学のシンボルマークを決定しました。
このマークの形象は,1950年(昭和25年),農学部学生自治会が全学バッジの作成を企画し,図案の募集を行った際の入選作であり,作者は農学部2年土屋徳之助氏です。
その後,このマークは大学の公式機関の決定を経ぬまま,他の学部においても用いられ,また,大学が刊行する公的印刷物にも使われ,事実上シンボルマークとしての処遇を受けてきました。
このような経過を経て広く使用され親しまれてきたこのマークを120周年を機に,正式に認定する方向で検討し,本学工学部建築工学科小林英嗣教授の協力を得てグラフィックデザイナー池田信氏にデザインを依頼しました。
池田氏は,これまで種々使用されてきたエンレイソウをモチーフにしたマークを比較検討し,マークの持っているイメージを大幅に変えることなく,曲線の美しさと形態の安定感を求めて,先端部のくぼみ度,線の太さ・種類,文字書体等について視覚修整を行い,上記図案を提案しました。本学では,本年9月18日開催の評議会において,これを北大のシンボルマークとして決定したものです。
マークは基本形のほか,カラータイプ,ロゴとの組み合わせなど,数種類のバリエーションも用意されており,今後,レターヘッド,封筒,印刷物など各種用途に北大の顔として広く用いられることが期待されます。
(総務部総務課)

ポプラ並木横の花木園が整備される
本学の卒業生をはじめ,道内外の多くの方々に愛され,親しまれているポプラ並木の東側に,このたび「花木園」が整備されました。
この「花木園」は,これまで,花卉・造園学講座の研究フィールドとして管理されてきたものですが,さき頃,大学に,「ポプラ並木等教育研究環境の保持に関する助成」を受けたことから,この助成金を活用し,同園の整備が図られたものです。この整備によって,昭和45年頃から立入り禁止措置を講じてきたポプラ並木も,並木に入ることなく間近で見ることができるようになりました。
なお,園内には,本学の同窓生から寄贈された,札幌農学校の二期生で5千円紙幣の肖像にもなっている新渡戸稲造博士の胸像もおかれておりますのでご覧ください。
(農学部附属農場)

第38回大学祭の開催
今回で38回目を迎える北大祭は,例年6月の開学記念行事日に行われていましたが,今年は,本学が創立120周年を迎えて,10月に創基120周年記念行事を行うのに合わせて10月3日(木)から6日(日)までの4日間,キャンパス内で盛大におこなわれました。
期間中,体育館前でのステージ企画,講演会,公開実験,展示会,映画,サークル企画等各学部・団体の特色を生かした催物が数多く行われ,屋外での模擬店とともに,学生及び北大キャンパスを訪れた市民で終日にぎわいをみせていました。(学務部学生課)

一万人の都ぞ弥生
新渡戸稲造博士顕彰碑贈呈式・記念講演会の実施
北大創基120周年記念の協賛事業として,北大同窓生を中心に新渡戸稲造博士の顕彰碑建立が企画され,10月7日午前11時30分から除幕式が実施されましたが,これに先立ち,同日午前10時から農学部大講堂において,顕彰碑目録の贈呈式と記念講演会が生越明札幌同窓会理事長の司会の下に行われました。
贈呈式は,顕彰碑建立事業会の堂垣内尚弘発起人代表のあいさつを受けた後,同代表から丹保憲仁北大総長に目録が手渡され,総長がお礼の言葉を述べました。

堂垣内発起人代表から丹保総長へ目録の贈呈
引き続き講演会に入り,農学部農業経済学科の三島徳三教授が,「新渡戸稲造−その業績と現代的意義−」と題して,スライドを交えながら約50分にわたって講演を行いました。講演は,新渡戸博士の札幌農学校の学生時代,教授時代の話が中心でしたが,それにとどまらず,博士の学問的貢献,教育方針の特徴,国際平和の思想,人間的魅力などに触れ,約200人の参加者に感銘を与えました。
最後に石塚喜明北大名誉教授(事業会顧問)が閉会のあいさつを行い,除幕式会場に移りました。夜来の雨も講演会が終了する時点ではすっかり上がり,関係者をほっとさせました。
(農学部)

除幕式
「北海道大学教務関係資料集」を発刊
学務部では,総務部総務課及び関係部局の協力を得て,各学部・大学院各研究科及び医療技術短期大学部に関する教務関係事項をまとめた標記資料集を発行しました。この資料集は,各部局の学生・教務担当事務職員の事務提要及び各部局の教務関係委員会参考資料を目的とし,上・下2冊から構成しています。
大学審議会等の答申に基づく関係法令の改正により,近年,大学・大学院関係制度は大きく変わってきております。
上巻の基本編及び本編では,各教務関係事項の上部法令根拠及び本学における取扱い等を中心に記述し,最新の大学・大学院制度や学位記制度等の関係事項を紹介しています。
下巻は,関係法令・規程・教務関係質疑応答集及び統計資料等から構成の資料編並びに各部局学生向刊行物一覧及び教務関係文献一覧等の参考資料編を収録しています。特に資料編の〈統計資料集〉には,「休学者・退学者・除籍者数一覧」や「視学委員実地視察状況」のような初めて公表したものを収録しています。
この資料集は,学務部・各部局の学生・教務担当事務職員や各部局の教務関係委員会委員長の教官に配布しました。この資料集は教務関係として初めての試みであり,内容的に一部不完全な部分がありますので,関係各位からご意見等をお寄せ下さるようお願いします。
上・下巻の主な内容は次のとおりです。
上巻(144頁)
基本編
A本学を中心とする大学法制の仕組
B学部
C大学院
D医療技術短期大学部
E学部一貫教育及び全学教育実施の経緯
F学生・教務担当課及び学部等学生・教務担
当掛の事務分掌
本 編
A学部関係
B大学院関係
C学位記
D聴講生・研究生・科目履修生等
E安全教育
Fファカルティ・ディベロップメント
G非常勤講師
Hティーチング・アシスタント
I教務情報システム関係
J教育職員免許関係
K検定料・入学料及び授業料
L文部省視学委員
Mスペース・コラボレーション関係
N生涯学習関係
下巻(479頁)
資料編
A大学改革の推進状況と大学審議会の審議状況
B教務関係通知・申合せ集
C関係法令・規程集
D教務関係質疑応答集
E統計資料集
参考資料集
A北海道大学点検評価報告書刊行一覧
B各部局教務関係委員会一覧
C各部局学生向刊行物一覧
D各部局学生向広報資料・パンフレット一覧
E教務関係文献一覧
F教務関係用語集
G規程及び要項等の作成要領
H各学部同窓会一覧
(学務部教務課)

スペース・コラボレーション・システムの事業開始
本年10月からスペース・コラボレーション・システム事業が開始されました。同事業は,高度情報化社会における教育・学術分野の情報化を推進するため,衛星通信を利用した大学間ネットワークを構築し,映像交換を中心に遠隔地の大学間の相互授業,合同講義等の教育面の利用はもとより研究交流,シンポジウム,生涯学習,国際交流等,その特質である広域性,同報性,双方向性を活かした積極的な活用が期待され,マルチメディア社会に対応できる高等教育システムとして構想・整備されたものです。
10月2日(水)同事業の実施を記念し,HUB局である放送教育開発センターをメイン会場に,VSAT局である全国の各大学,高等専門学校,大学共同利用機関をサブ会場として,衛星通信を結んで48機関約2千人の参加者の出席のもと記念式典及びシンポジウムが挙行されました。

式典を視聴する本学教職員
坂元放送教育開発センター所長の挨拶,システムの概要説明の後,来賓として文部大臣,VSAT局から本学丹保憲仁総長,琉球大学長,国立民族学博物館長が祝辞を述べられました。丹保総長は,高等教育開発研究部談話室から「北海道大学創基120周年のこの年に衛星通信によるマルチメディア・ネットワークにより全国の大学の教育・研究における時間と空間の障壁を乗り越え,瞬時に先達の英知と経験を学び合える栄誉に感謝し,質の高い教育研究活動の展開と拡大のため積極的に活用したい」とお祝いの言葉を述べられました。
全国はもとより本学の3つのVSAT局(高等教育機能開発総合センターS講義棟・高等教育開発研究部談話室・水産学部特別講義室)から,モニター映像により同式典・シンポジウムがリアルタイムに視聴されました。
本学の平成8年度スペース・コラボレーション・システム利用計画は,10月4日の九州大学との研究会を皮切りに水産学部の1年次学生の講義,学生指導等別表のとおり予定されております。特に,スペース・コラボレーション・システムの利用拡大と機器操作研修を兼ねたSCS利用研修会が10月9日開催されました。この研修会は,12月4日にも予定されておりますので,学内教官は是非参加願います。
なお,スペースコラボレーション・システム利用方法については,教務課教務情報システム室までお問合せ下さい。
(学務部教務課)

VSAT局から祝辞を述べる丹保総長

平成9年度特別選抜学生募集要項の発表
(推薦入学1,帰国子女特別選抜)
本学特別選抜の学生募集要項「推薦入学I」を9月17日(火)に,「帰国子女特別選抜」を10月1日(火)に発表しました。
それらの主な内容は次のとおりです。
推薦入学1
1 趣 旨
薬学部の推薦入学は,大学において生命科学を学ぶにふさわしい資質と強い意欲を持った人材を選抜することを目的としている。
特に薬学部では,将来大学院へ進学し,生命科学分野の基礎研究者として積極的に社会に貢献する意欲のある者を望んでいる。
2 募集人員
薬学部総合薬学科 15名
3 出願資格及び推薦要件
次の各要件を満たす者
(1) 高等学校等を平成9年3月卒業見込みの者及び学校教育法施行規則第61条の2第3項の規定に基づき,平成8年4月から平成9年3月までに卒業又は卒業見込みの者
(2) 学業成績,人物ともに優れ,将来生命科学の研究に貢献が期待できる人物であり,出身学校長(高等学校長等)が責任をもって推薦できる者
(3) 合格した場合,入学することを確約できる者
4 推薦人員
各出身学校長(高等学校長等)が推薦し得る人数は,特に制限しない。
5 入学者選抜方法
大学入試センター試験及び第2次入学試験を免除し,調査書,出身学校長(高等学校長等)の推薦書,志望理由書,小論文の成績,面接及び健康診断の結果を総合して,合格者を決定する。
(1) 第1次選考(書類審査)
調査書,出身学校長(高等学校長等)の推薦書及び志望理由書により選考する。
(2) 第2次選考
第1次選考に合格した者に対して,小論文を課し,面接を行う。
6 出願書類の受理期間
平成8年11月11日(月)から平成8年11月18日(月)まで(必着)
7 出願書類の送付先
薬学部教務掛(郵送に限る。)
8 第1次選考結果の発表
平成8年11月25日(月)付けで本人及び出身学校長(高等学校長等)あてに通知する。
9 第2次選考期日
平成8年12月8日(日)小論文,面接
10 試験場
北海道大学高等教育機能開発総合センター
(札幌市北区北17条西8丁目)
11 合格者の発表
平成8年12月19日(木)午後4時(予定)
12 入学手続期間
平成9年1月6日(月)から平成9年1月9日(木)まで
帰国子女特別選抜
1 募集人員
各学部・系とも一般選抜前期日程試験の募集人員の枠内とし,各若干名
2 出願資格
日本国籍を有し,海外に在住し外国の学校教育を受け,かつ,次に掲げる基礎資格及び要件に該当する者
(1) 基礎資格
次のア,イのいずれかに該当すること。
ア 外国において,学校教育における12年の課程を修了した者及び修了見込みの者
イ 外国において,スイス民法典に基づく財団法人である国際バカロレア事務局から国際バカロレア資格証書を授与された者で,平成9年(1997年)3月31日までに18歳に達する者
(2) 要 件
次に掲げるすべての要件に該当すること。
ア 外国の学校に最終学年を含む2年以上継続して在学したこと。ただし,この年限には我が国の学校教育法に基づく課程によるものは含まない。
イ 基礎資格取得後2年以内であること(平成7年(1995年)4月1日から平成9年(1997年)3月31日までの間に取得していること)。
3 入学者選抜方法
大学入試センター試験を免除し,次の方法によって選考する。
(1) 第1次選考
出願書類により,志願者の基礎資格等について選考を行い,第2次選考の受験者を決定する。
(2) 第2次選考
学力試験及び面接の成績,健康診断の結果並びに最終修了学校の成績証明書等の内容を総合して合格者を決定する。
ア 学力試験
学力試験は,原則として,本学の一般選抜と同一の教科・科目で実施する。学力試験の成績は,特別選抜による学生が入学後,一般選抜による学生と共に学習できるか否かを判定する資料とするものであり,その成績は,一般選抜の合否判定の基準と同一に取り扱うものではない。
なお,本学が指定した教科・科目等をすべて受験していなければ,合格者としない。
イ 面 接
面接は,志願する各学部・系において大学教育を受けるのに必要な基礎的能力,適性等を判定することを目的とし,日本語で口頭による試問を行う。
4 出願書類の受理期間
平成9年(1997年)1月13日(月)から平成9年(1997年)1月21日(火)まで(必着)
5 出願書類の送付先
学務部入試課(郵送に限る。)
6 第1次選考結果の発表
平成9年(1997年)2月12日(水)午前9時(予定)
7 試験期日
学力試験 平成9年(1997年)2月25日(火)
面 接 平成9年(1997年)2月26日(水)
8 試験地及び試験場
札幌市の本学構内及び代々木ゼミナール札幌校
9 合格者の発表
平成9年(1997年)3月7日(金)午前9時(予定)
10 入学手続期間
合格発表日から平成9年(1997年)3月12日(水)午後5時まで(ただし,日曜日は除く。)
米国NSFラーニエー博士が本校訪問
米国NSF(National Science Foundation)アン・ラーニェー博士が10月2日に本学を来訪されました。ラーニエー博士は,在学日本学術振興会短期招聘研究者として筑波大学研究センターに滞在中で,日本の大学・研究施設等の施設改善の調査と日米比較研究を行っています。博士はアメリカのNSF科学工学基盤整備プログラムマネージャーとして大学の施設,研究資金等の調査を担当され,科学工学研究施設の実態,施設改善,及びその財源について2年に一度米国議会に対して調査報告をしています。
今回の来訪では,本学工学部,低温科学研究所,量子界面エレクトロニクス研究センター,知識メディアラボラトリー等の施設視察及び施設長等との懇談の後,事務局で猪狩靖雄施設部長から本学における施設整備事業に係る事務手続き及び施設建築等の予算について説明を受けました。

低温科学研究所を視察するラーニエー博士夫妻
また,同行された夫君,チズラー博士も1972年からNSF東京事務所長として勤務された経験から,日米の科学技術についての討論に積極的に参加されました。
なお,ラーニエー博士の1994年報告書“Scientific and Engineering Research Facilities at University and Calleges 1994,Vol.TAnalysis,Vol.UDetailed Statistical Tables と,NSFの報告書“SCIENCE&ENGINEERING INDICATIORS 1996”が国際交流課にありますので興味のある方はご連絡下さい。
(総務部国際交流課)

猪狩施設部長から説明を受けるラーニエー博士
第22回北大駅伝大会の実施
北大駅伝大会が,10月10日(木)体育の日,陸上競技場をスタート,ゴール地点として開催されました。
この駅伝大会は,本学体育会の主催行事として,毎年体育の日に開催されており,今年で22回目を数え,秋の一大イベントとして学内に広く定着してきております。
男子は「運動の部」と「一般の部」が7区間34.1キロメートルを,「女子の部」が5区間22.9キロメートルを走破するもので,今年は,111チーム,約800人が参加し,開会式の後,正午に西田学生委員会第二小委員長によるスタートの合図で,一斉にスタートしました。

スタート風景
各チームは,サークル,同好会,教職員等により編成され,中には工夫を凝らした仮装で参加するチームもあり,ランナーは周囲の声援に応えながら力走,午後4時すぎ無事大会を終えました。
なお,成績等は次のとおりです。
(学務部学生課)
「運動の部」
1位 医学部スキーA(医学部スキー部) 2時間06分53秒
2位 エロギャッパーの弟子たち(オリエンテーリングクラブ) 2時間07分58秒
3位 ごち(競技スキー部) 2時間15分50秒
「一般の部」
1位 ドリームチーム(オリエンテーリングクラブOB) 2時間06分44秒
2位 River Mouth 2時間18分09秒
3位 また,お前か(教育学部) 2時間21分07秒
「女子の部」
1位 蜂のように刺す(女子バスケットボール部) 1時間44分06秒
2位 蜂のように舞う(女子バスケットボール部) 1時間48分30秒
3位 クマ研 1時間55分39秒
「日本語研修コース」研修生20人が修了
留学生センター「日本語研修コース」研修生の修了式が,平成8年9月20日(金)に留学生センター会議室において行われました。
この研修コースは,外国人留学生に対し,大学院進学前予備教育のために開設されている6か月間の日本語の研修コースです。
今回修了した研修生は,平成8年4月に入学した14か国からの20人で,10月からは,15人が本学の学部へ,また,5人が他大学(帯広畜産大学,室蘭工業大学,北海道工業大学)に進学することになります。

板倉副学長の祝辞
修了式では,既に本学の研究生として研究に従事している,学内公募による11人の本コース履修修了者とともに修了証書等が授与され,金川留学生センター長の告辞の後,板倉副学長から祝辞が述べられました。
引き続き行われた祝賀会では,指導教官等と,6か月間の日本語の勉学や進学先での抱負等について和やかに歓談が行われました。
(留学生センター)

修了証書の授与
日本紹介文化映画上映会を開催
去る9月20日(金)午後6時から本学学術交流会館小講堂において,外国人研究者,留学生とその家族,関連教職員を対象に日本紹介文化映画上映会が開催されました。
上映会は,日本文化へのより一層の理解及び参加者間の相互交流を目的として行われ,日本の風土,歌舞伎,芸事,自然をテーマとして次の5本の映画が上映されました。
上映会当日は悪天候にも関わらず,約50人の参加者があり,日本の伝統や文化だけでなく,日本人の気質や考え方について知る機会が得られたと好評であり,所期の目的が十分達成されたといえます。
上映された映画の作品名等
1.日本の古都 −奈良・京都−
2.歌舞伎「隅田川」
3.日本の伝統・茶の湯
4.湿原の丹頂
5.なきうさぎ
(総務部国際交流課)
構内危険樹木を調査
去る9月15日(日)午前8時20分頃,ファカルティハウス「エンレイソウ」北側の楡の大木が通称「大野池」側に倒木しました。
幸い,人身事故等の大事には至りませんでしたが,大野池を巡る木道の一部と回りの樹木が損壊しました。
構内の緑豊かな自然にめぐまれた環境は北大を象徴する風景となっていますが,そろそろ寿命の限界にある樹も多くなってきているようですので,老大木周辺を通行される際には枝の落下等にご注意下さい。
各部局等には,常日頃から樹木の適正な管理をお願いしているところですが,今回あらためて危険樹木についての調査点検とその報告をお願いしました。
報告のあった危険樹木については,本学将来計画専門委員会緑化部会の意見を伺ったうえ処理方針を決定する予定です。(経理部管財課)

倒れた楡の大木
解剖体慰霊式を行う
医学部・歯学部合同慰霊式
医学部・歯学部では,9月27日(金)午後1時30分から医学部基礎大講堂において,この1年間医学・歯学研究のため尊いご遺体を捧げられた178人の御霊のご冥福をお祈りする慰霊式が執り行われました。
慰霊式には,遺族,来賓,総長,各部局長,教職員,学生等約400人が参列し,参列者全員による黙祷が行われ,医学部長・歯学部長から御霊のご遺志に酬いるためにも一層の教育・研究・診療の発展を願う追悼の辞が述べられた後,参列者による献花を行い,厳粛のうちに慰霊式が終了いたしました。(医学部・歯学部)

解剖体慰霊式
実験動物の慰霊式を行う
医学部附属動物実験施設
医学部附属動物実験施設では,9月27日(金),平成8年度動物慰霊式を動物実験施設動物慰霊碑前において執り行いました。
慰霊式には,動物実験施設運営委員会委員,教職員,大学院生および学部学生等関係者約150人が参加し,はじめに有川二郎施設長が追悼の辞を述べ,ついで齋藤和雄医学部長から挨拶があり,その後参列者全員が黙祷および献花を行い,生命医科学の教育・研究の推進に多大な寄与を遂げた各種動物の諸霊の供養を行いました。
引き続き施設長から,参列者への謝辞と教育研究に一層の協力を願いたい旨の挨拶がありました。(医学部)

動物慰霊式
獣医学研究科動物慰霊式
獣医学研究科では,昨年9月から1年間に研究・教育のために提供された動物や,附属家畜病院で,治療の甲斐なく死亡した動物(牛馬等の大動物,犬・猫等の中動物,モルモット・マウス等の小動物,鳥類,その他)の動物慰霊式を9月27日(金)の午前11時から,獣医学部管理棟ホールで執り行いました。
この式典は,獣医学発展のかげに多数の動物の尊い犠牲があることを厳粛に受け止め,これらの慰霊と,関係者に対して,生命への畏敬と倫理的責任感を啓発することを目的としたもので,教職員,学部・大学院学生のほか,学外の家畜提供主,飼育主など約100人が参列し,全員の黙祷の後,研究科長の式辞朗読,参列者による献花,家畜病院長による特別講話が行われました。(獣医学研究科)

動物慰霊式
免疫科学研究所附属免疫動物実験施設
免疫科学研究所では,動物愛護期間中の9月26日(木)午後1時から免疫科学研究所講堂において,昨年9月からの1年間に学術研究の礎として実験に供せられた動物の御霊慰霊のため,動物慰霊式を執り行いました。
慰霊式には,免疫科学研究所教職員,大学院生等約60人が参列し,参列者全員による黙祷,研究部門等代表者による献花が行われました。この中で,小野江所長から動物の諸霊に酬いるためにもより一層の研究の発展を願う追悼の辞が述べられ,また,生田免疫動物実験施設長から動物愛護についての話があり,参列者全員があらためて生命の尊厳,倫理観について深く考えつつ,厳粛のうちに慰霊式が終了しました。(免疫科学研究所)

動物慰霊式