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日 程 |
講 師 |
話 題 |
概 要 |
2003年
9月4日 |
総長
中村 睦男 |
子どもの権利を考える |
子どもの権利を考える場合に、保護と自律をどう調和させるかが大きな問題になります。子どもの学習権、自己決定権、表現の自由などの人権に関して、裁判で問題になった事例を紹介しながら検討します。 |
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9月18日 |
副学長
佐伯 浩
(工学研究科) |
石狩川の舟運構想 |
河川は古来より、輸送ルートとして利用され、現在でもヨーロッパ、北米では河川を利用した舟運が物流に対して大きな役割をになっています。ここでは、石狩川の舟運への利用とその可能性を考えてみます。 |
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10月2日 |
総長補佐
下澤 楯夫
(電子科学研究所) |
神経細胞と情報通信 |
自然が作り上げた情報機械つまり神経系を流れる情報の話です。情報とは何で、どうやって測るのかまた、情報を手に入れるにはエネルギーを支払わなければならないという「マクスウェルの魔物」の話など、情報と生命の起源の関係について話します。 |
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10月16日 |
総長補佐
大野 重昭
(医学研究科) |
失明予防:
シルクロード病とモンゴロイド病 |
五感のうち、視覚を介して得られる外界情報は80−90%といわれている。従って各種眼疾患の治療、失明予防は重要な課題である。今回はシルクロード病やモンゴロイド病を中心に、失明予防についてお話してみたい。 |
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11月6日 |
総長補佐
小柴 正則
(工学研究科) |
フォトニック結晶ファイバの摩訶不思議 |
ブロードバンド社会のネットワークインフラ整備が進む中、光ファイバの超高性能化が要求されています。こうした要求に応えるべく最近新たに登場したフォトニック結晶ファイバを取りあげ、その不思議な力を探ります。 |
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11月20日 |
総長補佐
佐々木 隆生
(経済学研究科) |
グローバル化は何をもたらすか? |
グローバリゼーションは、光の側面と陰の側面をあわせもちます。その両面を見る中で、国民国家(ネイション・ステイト)によって社会問題を解決してきた近代のシステム、さらにそうしたシステムの上に作られている国際社会が直面している課題を考えます。 |
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12月4日 |
副学長
長田 義仁
(理学研究科) |
ソフトナノバイオマシーン
―人工筋肉を目指して― |
これまで人類は様々の機械を造ってきたが、どれも金属など硬い材料でできている。生き物のように柔らかでしなやかな運動をするマシンは出来ないものだろうか。ゲルというソフト&ウエット材料を使って生き物のように運動するマシンがようやく出来てきた。 |
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12月18日 |
総長補佐
鈴木 隆一
(先端科学技術
共同研究センター) |
北の大地
1年の記 |
北大の先端研に赴任してから約1年。民間企業から国立大学へ、東京から北海道へ。地域連携・産学官連携の推進、法人化への移行の流れ。様々な変化の中で見出した自分なりの新しい発見を述べて見たい。 |
2004年
1月15日 |
総長補佐
津田 芳郎
(文学研究科) |
自由な中国人と不自由な中国
―歴史研究と留学研究から― |
中国には都合約2年間住んだ。住んでみて分かることがある。敬服、感嘆、驚き、怒り、苦笑、微笑等々思いは様々である。そうした日常の細々とした経験を本業の中国史研究の側から考え直すと、結局は演題のようになるかと思われる。 |
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2月5日 |
副学長
井上 芳郎
(医学研究科) |
脳の話 |
ヒトの体は受精卵がもつ遺伝子のプログラムに従って形成された臓器からなる。その中で脳はヒト個人の個性、さらにはヒト集団の個性を決定する極めて巧妙な臓器である。 |
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2月19日 |
総長補佐
荒井 克俊
(水産科学研究科) |
お父さんのいない魚 |
自然界には、父親のいない魚がある。これらの魚は母親のコピーであり、すべて雌である。このような魚たちの生殖のメカニズムを探るとともに、この様な魚をヒントとした養殖バイオテクノロジーを紹介する。 |
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3月4日 |
総長補佐
常本 照樹
(法学研究科) |
もう一つのハワイ
―先住民と法― |
ホノルル空港で買う免税品代金の2割は先住民のもの、というのはご存じですか。日本人に最も良く知られている外国の「主人公」でありながら、最も知られていない人々の歴史と法を探ります。 |
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3月18日 |
総長補佐
中山 恒義
(工学研究科) |
ナノ世界の魔法使い |
ナノ(1nm)とは、10億分の1メートルを表す長さの単位。この極微の世界では、我々が日常経験している現象とは全く違った魔法のようなことが起こっている。この魔法の種明かしをする。 |
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4月15日 |
総長補佐
松田 彰
(薬学研究科) |
創薬 |
薬をコンビニエンスストアで売り出そうと言うことが報道されている。しかし、薬は両刃の剣と呼ばれるように「毒」としての側面も持つ。このような薬がどのような過程を経て創られるのか、どのような薬がよい薬なのか、について簡単に話をして、薬がコンビニエンスストアで売られても大丈夫かどうかを考えたい。 |
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5月6日 |
総長補佐
平井 卓郎
(農学研究科) |
日曜大工の構造力学 |
私達は知らず識らず、構造力学の原理と関わって暮らしている。本講では、簡単な日曜大工を例に取り、最前線の研究課題にも触れながら、知っておくと便利な構造力学の基礎原理を解説する。 |
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5月20日 |
総長補佐
常田 益代
(留学生センター) |
ハギア・ソフィア:
建築とモザイク |
かつてのビザンチン帝国の古都コンスタンチノープル(現イスタンブール)に今日も威容を示すハギア・ソフィア大聖堂。その建築とモザイク装飾を通して、帝国の悠久の歴史と文化とドラマを追う。 |