秘密のケンミンショー Vol,5
~謎多き静岡県、義理と人情と富士山の町~
文責:平嶋
どうも、臼尻水産実験所に来てからというものウォシュレットにはまってしまい、毎回ウォシュレットするけど、水圧が3段階目だと強すぎて肛門から水が侵入してまた便意を催すことに気が付いた平嶋です。
今回私は悩んでいた。
何って、五月、何もなさすぎる。
臼尻に来たら、ひろめ祭りの練習とか、スポーツセンター(通称コンブマネー)で筋トレとか、天気がよければ釣りとか行きたかった。
だがしかし、世の中はコロナで外出自粛、コンブマネーも閉鎖、ひろめ祭りも中止。さらに五月終盤の今、海は荒れに荒れ、ダイビングもできなければ風が強くて釣りもできない。狙ってもいないのに、臼尻でロックダウン状態なのである。
そんな中、月間臼尻更新が近づいてきてしまった。これはまずい。なんか、五月後半になっても、われらがボス、マスター陽一ですらネタに悩んでいるようである。
そうとなったら、先輩たちの過去記事からヒントを得るしかない。巨人の肩の上に立つとはまさにこのこと。10年以上の記事の中から私は1つのネタを探し当てた。
「秘密のケンミンショー」
第4回で止まっている。その時の研究室のメンツの出身県がネタ切れになったのだろうか、管理者が変わって没企画になったのだろうか…。
様々な憶測が頭の中で飛び交うが、途中で終わってるし、早くもネタ切れだし、勝手に再開させていただきます。
それでは秘密のケンミンショースタート!!
私の出身は、そうお茶の国静岡県。
地図的には、下の図のところ。私が父親から日本の生殖器と教わった場所。
皆さん静岡県と聞いて何が思い浮かぶだろうか
お茶、富士山、伊豆、温泉、海、新幹線などいろいろ…はないと思うが、これといって特徴のない、いたって平和な町である。
まず大学に入学して思ったこと。静岡県って何地方問題である。暮らしていたときは、テレビ東京は映るし、高校の時はちょっと遠出するってなると東京に行ってたし、自分としては関東とまではいかないまでも、神奈川とかと同じくくりだと思っていた。
しかし、いざ他県出身の人と話をすると「静岡県って名古屋文化でしょ?」とか言われちゃったりする。
実際、静岡県民は、神奈川出身の人には同じ地方だと思われないし、三重とか愛知の人にはあまり東海地方だと思われていないし、かといって山梨や長野といったど田舎県と一緒にされたくないという状況から、どの地方にも属せない肩身のせま~い思いをしているのである。
山梨といえば、静岡と富士山の所有権を争う永遠のライバルとして名をはせている。私個人としては、別にどっちのものでもいいけど、山梨県民がこれ見よがしに「富士山は山梨のものだ」といってくると腹が立つのは事実である。この問題に決着がつく日は富士山が爆発するまで訪れないことだろう…
肩身の狭さで言ったらもう一つある。それは東海道新幹線、特急が静岡の駅に1つも止まらない問題である。
東京から静岡まで新幹線で移動しようと思ったら、各駅停車に乗らないと帰れないのである。これは静岡県にあまりに何もないために、JRが特急を止まらせなかったと言われている。そのため、東京から帰省の際、慌てて飛び乗った新幹線が故郷をスルーするということは静岡県民あるあるなのだ。
ゆえに、静岡県民は、こだま号に対する愛着がすごい。私の予備校の同期に、こだまちゃんという名前の女の子がいたくらい愛着がすごい。また、特急は止まらないまでも、新幹線が停車する駅が多いことから、首都圏の大学に進学した人で新幹線通学をしている人も多い。もちろんこだまで。Love、こだま。
また、北大に進学してからというもの、食文化に関してはやっぱり違うな~と思うところもある。
当たり前であるが静岡は、北海道と海産物の種類がちがう。北海道には北海道のおいしいものがあって、静岡には静岡のおいしいものがある。特に、サンマ、アジ、カツオといった魚は静岡のほうがおいしく感じる。
他県からしたら変わったものもたまに売っている。スーパーでは時期によっては生のシラスが売っていたり、イルカの切り身が売っていたりする。
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↑こんな感じでパック詰めされている。
幼心ながら、イルカショーのイルカさんがこんな風になっているとは、思わずショックを受けたのを覚えている。調べてみたら、イルカを食べるのは静岡県東部の風習らしいので、西の方の出身の人はわからないかもしれない。
イルカを食べる食べないにかかわらず、静岡県は東と西で分化が違う。最初に述べた、名古屋文化か、東京方面文化というのも大きく異なると思う。これは静岡県に新幹線の駅が6個もあることからわかるように、無駄に横に長いためである。ここまで横に長いといろいろ変わる。
静岡の方言はダサい。私の出身地で代表的なので言えば「~ら」がある。
これは、「もうニジカジカの産卵時期おわったら?」というように「~でしょ?」といった意味を持つ。ダサい。
また、自分たちの集団や、自分の家を表す際に「~っち」という。
「今日、小林っちで鍋パしようや」という感じで使う。ダサい。
このダサい方言も、西に行けばダサさをそのままに、「~ら」が「~ずら」になったり、「~っち」が消滅したりと変化するのである。たぶん静岡県東部の私の地方は変な方言多めである。
こんなダサい、中途半端でなにもない静岡県であるが、そこに差し込む一筋の光がある。そう、サッカーである。
静岡のサッカーチームといえば、ジュビロ磐田、清水エスパルスが有名だが、それ以外にも、藤枝MYFC、アスルクラロ沼津というチームもあり、1つの県に4つもプロチームがあるのは静岡くらいなのではないだろうか。また昨年の全国高校サッカーを制したのは静岡学園であり、サッカー王国復活の狼煙を上げた。
そんなサッカー王国からは、優秀な選手が数多く輩出されている。
ではここで、問題。
以下の写真から、静岡県出身ではない選手を答えよ。
A B
C D
では正解発表。
Aは静岡県が誇る長谷部誠選手。静岡県藤枝市出身。日本の司令塔。
Bは天才プレーヤー小野伸二選手。静岡県沼津市出身。
Cは膨大な運動量で欧州では「ザ・エナジー」と呼ばれた岡崎慎司選手。兵庫県出身。
Dはあまたの肉(主に鹿肉)をその巨大なのこぎりで切り刻み、臼尻の切り裂きジャックと恐れられた井鍋拓也選手。静岡県藤枝市出身。(サッカーをしていたかは不明)
というわけで、正解はC。簡単でしたね。
調べてわかったが、確かに有名な選手多い。すごい。けどうp主はスポーツ観戦が苦手でサッカーを全く知らない。ごめん。
いかがだっただろうか、秘密のケンミンショー、静岡編。こんな駄文でいいのかと思いながら、こんな駄文を人様の前にさらせる機会も少ないと思い、つらつらと書かせていただいた。是非皆さんも、一度こだまに乗って静岡を訪れてみてはいかがだろうか。きっと何もないと思うはずである。ではまたいつか。