節足動物門 甲殻綱 十脚目 異尾亜目 タラバガニ科
イボトゲガニ Hapalogaster dentata (de Haan)
(撮影:阿部, 016)

 浅場の岩の下で石に必死にしがみついていました。転石の下に住み、表には出てこない恥ずかしがりや。分類学的にはタラバガニに近い種類です。函館湾側の海辺には多くみられますが、臼尻周辺ではなかなか姿を見ることはできません。 毛ガニやタラバガニなど食用にするカニの多くは、雄だけを漁獲します。繁殖期には雄は複数の雌と交尾しますが、もし雄の数が大幅に減少したらどうなるか?雄不足(精子不足)になれば、雌を禁漁にしても資源量は減少してしまうかもしれません。その可能性を示す実験が、本種をモデル生物として実験所で行なわれました。


甲羅側は重厚ですが、お腹の部分はぷよぷよしていて触ると気持ちよい。


本種の標準サイズは甲長2cm程度。
この個体、本種としては超ヘビー級と言えます。


臼尻Top