苔虫動物門 裸喉綱 唇口目 アミコケムシ科
アミコケムシ(Phidolopora属)の一種 Phidolopora elongata (Smitt, 1868)
(撮影:阿部, 0411月)

 これも立派な動物(固着性)です。触手を持った個虫が複雑に入り組んで連結し、群体を作る動物。触手でプランクトンをこしとって餌にしています。この個体は2年間ほど水深13m海底に沈めていたケージに付着していたもの。2年程でこのくらいの大きさになるようです(シャーレのマス目は 5mm)。本種には学名はありますが、日本名はまだありません。水深0-450mの岩上に生息し、太平洋の寒帯域に広く分布します。


(撮影:阿部, 0411月)
臼尻では水深10m以深に多く見られます。
年間を通して様々な魚類の産卵期質として利用される働き(働かされ)者。
写真の卵塊はアツモリウオが産みつけたもの思われます(水深20m)。
丈夫かつ水通しが良い構造の上、個虫の触手が外敵から卵を守ってくれるのでしょう。


(撮影:阿部, 032月)
これはコオリカジカ属の一種の卵塊。
臼尻ではこれらの他、アイナメ、オニカジカ、オコゼカジカ、ラウスカジカ
などが産卵基質として利用しているのを確認しています。


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