軟体動物門 多板綱 新ヒザラガイ目 ウスヒザラガイ亜目 ウスヒザラガイ科
ウスヒザラガイ Ischnochiton comptus (Gould, 1859)
(撮影:阿部,04年8月)

ある夏の雨の日、ふと潮溜まりをのぞくと、何やら白く濁っていました。
よく見ると、普段は石の下にいるヒザラガイの仲間がワラワラと這い出ています。


どうやら繁殖行動の真っ最中。
石の上に登って盛んに卵や精子らしきものを噴出させています。


卵らしきものも確認できます。



8枚の殻をヨロイのように身にまとった一風変わった貝の仲間。
この小型のヒザラガイ、日本各地の沿岸に分布するウスヒザラガイと思われます。
色彩変異が著しく、紋様もとても綺麗です。
貝の仲間の中では原始的なグループとのこと。
その姿は古生代の生物、三葉虫にそっくりですが、
子供にそう言うと本気にするので気をつけましょう。




臼尻Top