総長ごあいさつ

北海道大学の「再生」と「発展」に向けた
援助のお願い

今般、令和2年10月1日付けで、第20代の北海道大学総長を拝命いたしました。改めて、ご挨拶申し上げます。

北海道大学は、1876年に札幌農学校として設置されました。その後、東北帝国大学農科大学、北海道帝国大学を経て今日に至る長い歴史の中で「フロンティア精神」、「国際性の涵養」、「全人教育」及び「実学の重視」という4つの方針を教育・研究の基本理念として掲げて、その具体化に努め、グローバル・リーダーを世界各地に輩出してまいりました。
一方、国立大学は2004年の法人化以降、学を取り囲む状況は、大きく変貌しております。その詳細を述べることは避けますが、基本的には、大学が本来の使命である教育・研究を発展させるための財務的基盤として、公的資金(国からの税金投資)が減少し、これに代わって、規制緩和が行われ、外部資金・競争的資金獲得、そして、各種の寄附依頼に尽力しております。
そこで、札幌農学校設置から130年目にあたる2006(平成18)年に、大学の自主性・自立性をこれまで以上に発揮するため、「北大フロンティア基金」を創設いたしました。

新執行部では、今後、様々な規制緩和を活用して、多様な財源の確立を目指しております。その中で、こうした寄附(donation)の文化を醸成してゆくことは、本学の今後の在り方にとっても極めて重要であり、それに見合った社会との協同、そして、貢献を行っていくことと表裏一体と理解しております。
現在、世界の人口急増、資源の枯渇、環境や生物の保護等の地球規模の大きな社会問題となっていることに加え、新型コロナウイルス感染症が世界中に蔓延し、我が国でも感染症の脅威が続いています。 こうした世界の課題を解決するため、本学は、国際化を進めるとともに、学問の追究、人材の育成、そして教育・研究の活動成果を社会へ還元する取組を強く進めています。これらの取組は、大学の社会貢献の取組みを国連のSDGsの枠組みを使って可視化した「THE世界大学インパクトランキング2020」で国内1位、世界全体で76位に選出される等、高い評価を受けています。
今後も、地球規模の課題解決においてリーダーシップを発揮できる国際的人材を育成し、人文・社会科学や自然科学の各分野における強みを生かし、海外の卓越した大学と伍する基幹研究大学としてその責務を果たし、発展させるべく努めていく所存です。
企業、個人、同窓生及び教職員の皆様方には、この本学の取組にご理解とご賛同をいただき、「北大フロンティア基金」にご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

北海道大学総長 寳金 清博

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