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第7回:村田 善則 理事

不思議な縁を大切に・・・

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こんにちは。理事の村田善則です。

まず自己紹介からさせていただきます。1961年生まれ、東京都中野区で育ちました。中野区といえば、相撲好きの方なら若貴兄弟の「藤島部屋」、アニメ・漫画好きの方には「サブカルの聖地」で有名とご紹介すればよろしいでしょうか。

幼少期には、植物や昆虫など身近な生物への関心がありましたが、小学校高学年になると歴史が好きになり、5年生の時には高松塚古墳の壁画発見という戦後考古学上の一大成果に感激して、考古学や歴史学の研究者となる夢を持つようになりました。

中学・高校では、歴史と並行して、政治や法律への関心が強くなりました。テレビの国会中継も大好きで熱心に見ていました。選挙の開票速報も楽しみでした。周囲からはかなり変わり者だと思われていたはずです。

小・中学は地元の公立校、高校は自由放任の校風の私立高で将棋部の活動に熱中しました。一浪して早稲田大学法学部に入りましたが、根性がなく難関の司法試験へのチャレンジは早々に断念、大学でも将棋部に所属。「将棋漬け」の4年間でした。

それでも法律の勉強が役に立つ進路ということで公務員試験を受け、1985年に文部省(当時)に入省しました。志望動機は漠然としたものでしたが、学術研究へのあこがれがあり、また博物館や図書館、文化財など親しみのある分野を所管していることが魅力でした。

入省以来、高等教育局を中心に、大学に関わる仕事を長く担当しました。例えば国立大学法人制度の立ち上げ、奨学金、私学振興、医療関係の人材養成、研究環境の整備などです。大学での教育研究を支援する様々な制度の企画・立案に携われたことは大きな喜びでした。多様な部署を経験して、チームとして一つの目標を達成するために構成員が力を合わせることの大切さと難しさを実感しました。

また,文化庁では担当の課長、部長として、高松塚古墳壁画の石室を解体して外部の修理施設で壁画を修復するプロジェクトにかかわりました。壁画発見のニュースに胸を躍らせた小学生が、30数年後に責任者となってその壁画の修復を見守ることになっためぐりあわせの不思議さを強く感じたものです。

また、幹部職員となってからは、「政府参考人」としてたびたび国会答弁に立つことになりました。役人になる前は、予算委員会での政府側と議員の激しい論戦をテレビで興味深く見ていたのですが、自分が答弁する立場になると緊張の連続・・・。

これも何かのめぐりあわせです。

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そして昨年7月、本学理事を拝命いたしました。

北海道大学のことを最初に知ったのは小学校高学年の時、学生寮やキャンパスの四季の様子などを特集したNHKのドキュメンタリーでした。その頃よく遊んでもらった親戚が農学部で学んでいたということもあり、あこがれの大学として「北海道大学」を強く意識したものでした。今、こうして役員として勤務をさせていただくことになり、またまた不思議なご縁を感じています。

現在の担当業務は労務管理、リスク管理、事務統括等です。一見つながりがないようですが、教職員の皆様が安心して教育・研究、大学運営の業務に専念していただけるような環境づくりがすべてに共通する使命だと思っております。「One for all,All for one」すべての教職員が全力でプレーできるように、少しでもお役に立てればと思っております。

最近、関わった大きなできごとが2つありました。オリンピックの男女マラソン競技と新型コロナワクチンの大学拠点接種です。

本学のキャンパスを3回周回するマラソンは、コロナ禍に加えて想定を上回る猛暑の中での開催となりました。女子のスタートが1時間繰り上げになるなどハプニングもありましたが、各部局のご協力をいただき競技が無事終了しました。美しいキャンパスの映像が全世界に発信される瞬間に立ち会うことができ感無量でした。

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大学拠点接種では、7月中旬から9月中旬までの間に、約1万8千人にのぼる本学の学生、教職員等へ2回の接種が行われました。第一体育館を会場に、受付から問診、充填、接種、終了登録、状態観察、救護まで多くの教職員と学生ボランティアのご協力を得て実施しましたが、前半は猛暑との闘いでした。幸い大きな事故や混乱もなく無事に終えることができ、ご尽力をいただいた教職員の皆様、学生ボランティアの皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。準備期間が限られていたこともあり、さまざまな困難がありましたが、準備段階から会場の設営、当日の接種業務まで、ミスの許されない膨大な業務を多くの教職員が職種を超えて力を合わせて乗り切りました。医療人の使命感と誇り、そして教職員のチームワークのすばらしさを実感しました。

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「光」は「北」から、「北」から「世界」へ。北海道大学は2026年の創基150周年に向けて新たな歩みを始めています。北海道大学の一員となれた不思議な縁を大切に、教職員、学生、そして卒業生・校友の皆様とともに、北大の一員として、法人運営を担う理事として、微力ですがお役に立ちたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。

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(2021年10月)

【撮影場所】
1枚目:事務局前
2枚目:イチョウ並木
3枚目:工学部前メインストリート(東京オリンピックマラソンコース記念銘板)
4枚目:第一体育館
5枚目:村田理事室