○北海道大学大学院物質科学フロンティアを開拓するAmbitiousリーダー育成プログラム規程
平成26年4月1日
海大達第67号
(趣旨)
第1条 この規程は、北海道大学大学院通則(昭和29年海大達第3号)第21条の3第2項の規定に基づき、北海道大学大学院物質科学フロンティアを開拓するAmbitiousリーダー育成プログラム(以下「本プログラム」という。)に関し必要な事項を定めるものとする。
(目的)
第2条 本プログラムは、化学、物質工学及び生命科学に関する高度な教育研究に加えて、数理科学等に関する教育研究を行うことにより、物質科学に関する高度な専門的能力及び国際的な課題を解決する能力並びに幅広い視野を養い、物質科学領域において先導的な役割を果たすことができる人材の育成を目的とする。
(プログラムの編成)
第3条 本プログラムは、第11条第2項に規定する履修生が在籍する学院の教育課程及び本プログラムが開講する授業科目(以下「リーディングプログラム科目」という。)により体系的に編成し、修士課程から博士後期課程まで一貫した教育を実施するものとする。
(受入れ対象者)
第4条 本プログラムを履修することができる者は、北海道大学大学院の次に掲げる学院に置かれる専攻の修士課程に在籍する者のうち、学業優秀と認められる者とする。
環境科学院環境物質科学専攻
理学院数学専攻
生命科学院生命科学専攻
生命科学院ソフトマター専攻
工学院量子理工学専攻
総合化学院総合化学専攻
(受入れの時期)
第5条 本プログラムの受入れの時期は、修士課程第1年次の10月とする。ただし、本プログラムの履修に支障がないと認められる場合には、修士課程第2年次の10月に受け入れることができるものとする。
2 前項の規定にかかわらず、外国人留学生の受入れの時期は、修士課程第1年次の4月とすることができる。
(標準履修年限)
第6条 本プログラムの標準履修年限は、4年6月とする。
2 前項の規定にかかわらず、修士課程第2年次の10月から受け入れる者に係る標準履修年限は、3年6月とする。
(受入れ人数)
第7条 本プログラムの受入れ人数は、各年度20名程度とする。
(運営委員会)
第8条 本プログラムに、本プログラムの実施に関する重要事項を審議するため、運営委員会を置く。
2 運営委員会の組織及び運営については、別に定める。
(出願手続)
第9条 本プログラムの履修を希望する者は、所定の期日までに、別に定める手続きにより運営委員会の委員長(以下「委員長」という。)に願い出なければならない。
(受入れ者の選抜)
第10条 委員長は、前条の願い出があった者に対して、選抜試験を実施する。
2 前項の選抜試験の実施に関し必要な事項は、別に定める。
(受入れ許可)
第11条 本プログラムの受入れは、前条第1項に規定する選抜試験に合格した者について、運営委員会の議を経て、委員長が許可する。
2 委員長は、前項の規定により受入れを許可をしたときは、受入れを許可した者(以下「履修生」という。)が在籍する学院の長に通知するものとする。
(リーディングプログラム科目及び単位)
第12条 リーディングプログラム科目及び当該科目の単位は、別表のとおりとする。
(単位数の計算の基準)
第13条 リーディングプログラム科目の単位数を定めるに当たっては、1単位の授業科目を45時間の学修を必要とする内容をもって構成することを標準とし、授業の方法に応じ、当該授業による教育効果、授業時間外に必要な学修等を考慮して、次の基準により単位数を計算するものとする。
(1) 講義及び演習については、15時間の授業をもって1単位とする。
(2) 実習については、30時間の授業をもって1単位とする。
(3) 講義、演習又は実習の併用により行う場合については、前2号に規定する基準を考慮して委員長が定める時間の授業をもって1単位とする。
(履修方法)
第14条 リーディングプログラム科目の履修方法の細目については、運営委員会の議を経て、委員長が定める。
(試験)
第15条 リーディングプログラム科目の試験(次条において「科目試験」という。)は、当該授業科目の終了後に行う。
(成績の評価)
第16条 科目試験の成績の評価は、秀、優、良、可及び不可の5種とし、秀、優、良及び可を合格とする。
2 前項の規定にかかわらず、リーディングプログラム科目によっては、秀、優、良、可及び不可の評価によらずに、合格及び不合格の判定により評価することがある。
(QE)
第17条 履修生には、博士論文に係る研究を主体的に遂行するために必要な能力を審査するQualifying Examination(以下「QE」という。)を課すものとする。
QEの種類 | QEの実施時期 | QEの内容 |
QE1 | 修士課程第2年次の1学期末 | 異分野を横断する研究提案に関する口頭試問 |
QE2 | 博士後期課程第2年次の2学期末 | 異分野を融合する独創的かつ高度な研究提案に関する口頭試問 |
3 前項に規定するQEに不合格となった場合は、本プログラムの履修を継続することができない。
4 前3項に規定するもののほか、QEの実施に関し必要な事項は、別に定める。
(プログラムの修了要件)
第18条 本プログラムの修了要件は、次の各号のすべてを満たすこととする。
(1) リーディングプログラム科目を履修し、10単位以上を修得すること。
(2) 本プログラムの別に定める最終試験に合格すること。
(3) 在籍する学院において博士課程の修了の認定を受けること。
(プログラム修了の認定)
第19条 本プログラムの修了は、修了要件を満たした者について、運営委員会の議を経て、委員長が認定する。
2 委員長は、前項の規定により修了を認定したときは、履修生が在籍する学院の長に通知するものとする。
(学位記)
第20条 本プログラムを修了した者に授与する学位記には、本プログラムの名称を付記する。
(履修の停止)
第21条 履修生が休学した場合は、当該期間は本プログラムを履修することができない。
(履修の辞退)
第22条 履修生が履修を辞退する場合は、委員長に願い出て、許可を得なければならない。
2 委員長は、前項の規定により履修の辞退を許可したときは、履修生が在籍する学院の長に通知するものとする。
(雑則)
第23条 この規程に定めるもののほか、本プログラムに関し必要な事項は別に定める。
附則
この規程は、平成26年4月1日から施行する。
附則(平成30年10月1日海大達第140号)
この規程は、平成30年10月1日から施行する。
別表(第12条関係)
区分 | 授業科目 | 単位 | 備考 |
必修科目 | フロンティア数理物質科学Ⅰ | 1 | |
フロンティア数理物質科学Ⅱ | 1 | ||
フロンティア数理物質科学Ⅲ | 1 | ||
リーディングセルフプロモーション講義 | 2 | ||
アウトリーチ演習 | 1 | ||
キャリアマネジメント特別セミナー | 1 | ||
科学技術政策特論 | 2 | ||
選択必修科目 | 化学産業実学 | 1 | 1単位以上修得すること。 |
創造的人材育成特別講義 | 1 |